土曜日の朝はゆっくりやってくる 焦げ目の付いたフレンチトースト
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今朝もまた雪は枯野に舞い降りぬ 春の息吹も覆い隠して
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なんどでも願ってもいいあの空へロマンティックとパンティをくれ
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原田マハ著『板上に咲く』を試聴せしも津軽訛りがずれゐてもどかし
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木漏れ日に まどろみかけて ふと気づく 寒さほどけて 春は窓まで
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多才なる 人を天は 召す冬か 先週鳥山 今晩TARAKO
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助かるかも諦めたら終わりだと身体摩ると確かな呼吸
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雨音に紛れ鼓動を高鳴らす 予報ははずれ 湿り気だけが
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生きようと辛そうに見上げ口開けてちゅるちゅる二本今朝の食欲
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今日と明日あす 昨日きのうと今日が 出会う時間とき 夜明けまだまだ 「おやすみなさい」
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こころのなか って書いて心中って書くの、打ち明けても人は死に向かうよ
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失敗を恐れず真っ直ぐ努力する 君は本当にひかっているよ
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あの人やこの人達〜国際女性デーに捧ぐ〜が大切に想う誰かを想ってみよう
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柔らかく排除するのは恐れから 知ろう 歴史を となりの人を
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失った愛と絆と死の恐怖愛した人よ幸福であれ
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書を解いて初見の言葉集めてはExcelに記せし丑三つ時や
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知らなくてびっくりしたな 皆のこと もっと知りたい 知り始めたい
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知られたくない 知られないままでいる自由はあって当たり前で
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評価・指導・監視は止めよう 愚痴・弱音・共感でいこう ゆるませ開こう
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あのときは気づいてなくて 幸せかどうかも ぼくの気持ちでさえも
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恨みから求めたくなる理想形 それが誰かを苦しめていた
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五分だけ寝させてくだいあと五分春の空気に脳は溶けてく
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構わない 私という名の宝石は割れて傷つき光を増すの
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三日月と あれはオリオン、ストーブの匂い お手々をつないで帰ろう
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お前のさ 顔も見ないし声聞かず 今の俺には 聴こえてこない
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EDエンディングも名曲多しドラゴンボール 一曲献ず「ロマンティックあげるよ」
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ちま猫の「さっかーぼーる」が行方不明 予備のぼーるで ひとまず運動
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吹く風に舞へる水面の花に告ぐ 浪の下にも都さぶらふ
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待ちわびた日向の匂いのバスタオルこの春初めて抱えこむ午後
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こんなにも切ない君の愛してる 真昼の夢に消えてなくなる
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