チクタクと 動く針にて 妄想し 時間があると 今も昔に
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右左 上や下へと 線を引き 座標を想い 空間定義
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宇宙には 形があると 思えない 果ての知れない 重力次第
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真理など 気にも留めずに 欲のまま 生きてるうちは 死ねないものだ
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清ければ 天に入りて 息をつく 穢れていれば 掃除洗濯
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まだ生きて 足跡残す 人生の 終わりは何処 山の彼方か
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目ん玉の 圧力上がり 死の恐怖 大袈裟なのは 今更のこと
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春なのに 布団をかぶり 冬ごもり 虫も這い出る いざ遅れるな
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冬終わり 春来りなば 夏が来ぬ 幾瀬の祈り 平和を願う
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一欠片光が折れて目を射した過去に放ったレーザービーム
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落ちかたにバリエーションあり手袋の人よりも人らしい個性
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俺って 何? 僕ってなぁに? 取り返しがつかない とこに来ている
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静けさを 打ち破るように 耳鳴りがして 僕の眠りを 妨げやがる
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春寄りの高いヒールを履いてすぐ君を殴りに行こうと思う
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思いがけず夜を更かした明日にも人生はあり春はもうすぐ
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幸せの定義を作ってしまわずに 知らないままでずっとこのまま
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猫でさえ己の為に鳴けるのに 私は月と沈みつつある
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いくら遅く生きても時間は平等に死に至らせてくれるのがいい
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あらすじと違う結末構えてる 絆創膏を剥がした傷あと
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だまされるそれでも僕はかまわない美しい君の嘘をください
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目の前の積荷が落ちてきたならば この世とお別れ それがいいな
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角張った言葉にやすりがけをしてきみの健やかさを守りたい
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眠たくなるまで飲もうか 誰かのそばに居たい夜もある けれど独り
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梅が咲いたよ 遺影に報告 一周忌 お雛様も飾ったよ
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ラジウムも ウランも要らぬ この世から 消えてなくなれ 放射能たち
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生命の 根幹を削ぐ やり方は 核分裂の 卑怯は手口
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恐ろしき 殺戮好む 鬼でさえ 核戦争は 避けたいものだ
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価値観を 理解できない 人もいる されど相手も 生きているから
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戦いを 生き甲斐とする 連中の 相手をすれば 殺されるだけ
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縁を揺れ都会の温さにこぼれる葉は夕方を匂わせてゐる
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