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未来にはあとかたもない労働のさくさくとして刻まれる時
10
朝起きてニュースで知った大震災あの映像を忘れられない
18
防災の備えあらためて考える リュックに入れたき ねこゴハンと水
17
傷ついた街を照らしてくれていた あの日のひかり わすれないから>震災30年によせて
22
振られた日無意識につけたラジオから流れる歌は暗く悲しく
8
教室に自分を置き忘れたままで大人がみんな大人に見える
9
降り飽きた 雪と雪との 間隙に 空即是色 ヒヨドリが舞う
12
一・一七
(
しんさい
)
を ガキの我知るは 朝ラジオ 震度六は 今も忘れじ
16
栄光と挫折と再起の物語 我らの好む漢が勇退
12
鎮魂のトランペットの音のひびく神戸は寄りそう悲しみ灯し
31
従兄見た 高速倒れ 家潰れ 神戸の地震 早
三十年
(
みそとせ
)
か
17
横綱の引退の報さもあらん 限界だろう誰もが敬礼
12
一人ずつ 違いがあって 面白い 面倒くさいと 思う人あり
4
どちらかと言えば絶景温泉派あの娘は新婦あの娘と行った
6
失敗を恐れず熱くなっている恋の予感は考え甘い
8
てのひらに収まるサイズの宇宙から手軽に受ける女神の啓示
4
棚の奥にきみの魔法のティーポットあまい薫りの記憶だけある
5
思いがけぬ旧友よりのメイルにて「明鏡に載らぬが…」と生存確認
8
生きている私もキミも生きているあの日から三十年の朝
19
取り組んだ一心不乱レコードにならない作詞家は熱いだけ
8
早起きの褒美ならむや未だ暗き部屋に差し込む月
明明
(
あかあか
)
と
24
神様にすがる思いも末吉に 伸びしろありよと看護師は笑む
24
病院の待合室は皆黙るフェイクの花にも少し癒さる
36
英明の神業ショット新聞に載るかなにあゝ地震に勝てず
5
復興の 希望の光り灯る地に 三十年の 苦悩を想ふ
21
実力を発揮も敵はいないからまあいいかなと「ゆっくり」「のんびり」
11
新しく作る時間に逃げたいの介護疲れへ新聞に載る
10
不幸せを隠すように笑ってた頃のあなたが好きだったのに
7
ふわふわと落ち着く場所に迷ってる 私と雪は多分親戚
10
最近は いろんな物の
値
(
ね
)
が
上
(
あ
)
がり あれよあれよと つい
音
(
ね
)
を
上
(
あ
)
げる
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