水鳥の 群れが列なし その背後 朝の光線 かき分けて射す
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汗·涙ツリーのイルミに煌めけり新東名の谷の工事場
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薄明が やがて訪れ 海の輪郭 なぞる東雲 視界よ開け
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心身の痛み無きこと それあらば ただ有難き後生と思へり
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公園の 風に揺られしブランコが 遊ぶ子ら無し 哀愁さそう 
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降り続くぼたん雪のなか出仕せしも健診科には人影まばら
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消えかたを忘れた雪は固まって砕け散るのをじっと待ってる
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ひとはみな小さな月だ 満月のひかりをきみは反射している
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真剣な 目の奥にある 師の言葉 「記せ五感で」 耳奥で鳴る
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最後まで起きているよと言い張った そんな子どもの寝顔の写真
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初彼の部屋中貼られたポスターは中山美穂で私は降参
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晩秋の小春日和に蛙哭く 冬眠しなよと言ってやりたい /2023.11.6
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クリスマス 顔も知らない神様が 人の身になり産まれ落ちた日
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馬鹿なのと耳を突き刺すキミの声好きなのお互い分かっていたの
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雨や雪 予報どおりも いやだけど もし外れても それもいやだな
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紺インク乾かぬうちに手帳閉じ慌ただしく去る師走の足跡
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詠みかけた お風呂歌ヒートショック なんだか不謹慎?? ひとまず差し替え この二首とする>ミポリンのご冥福をお祈りします‥
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いつからか お風呂こんなにしんどいか それがやまひといふものなのさ(諦め)
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銀行で残高照会しただけで丸まった暦貰って帰った
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あとすこし もうすこしだと(自分に)言い聞かせ 髪を乾かすお風呂上がりよ
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茜さす日暮の空を飛ぶ雁よ連ねて航れ信濃の國へ
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現実に君が好きだと言うけれど 妻子あるのがあなたの現実
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食べきれぬ 親のちまきを 手に下げ トトロみたいね 居間で見たよね
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琉球の眩しい光直に浴び沢山実れシークワーサー
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ハニーあたまのてっぺんから爪の先まで全て余すことなく食べて欲しい
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風を避け夫の作る干し柿はスマホ頼りのその時勝負
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親の声 今は幼く 響きけり 前へ進めと 風吹きあがる
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ドラマ見て偶々聞いたクラシックタイトル調べサブスクで聴く
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ころんばん詩を語り合う私たちかつて在りし淡い時代よ
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電気屋のエキゾチックな顔立ちの二十歳で逝った同期のあの
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