父さんが彼だった頃初めての手料理がそれ鶏の照り焼き
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好物があなたの父と同じだね鶏の照り焼き頬張り満悦
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雨は降る記憶の隅を流すかの嗚呼さみしげな秋の深さよ
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上がり馬 押し切り進め 菊制す 三強なるか 三歳牡馬は
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週末の動と平日の静と 生きるための鼓動のようで
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空見上げ 彼方またたく 天狼星シリウスに 詩人は着いたか 群青の夜に
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とつぜんに ネットつなげず ルーターや Wi-Fi点検  JCOM故障 (きのう夜)
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突然に来て、出て、買い物、帰宅して、毛染め、お料理、お食事、ご帰宅
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寒いよねそろそろ毛布出そうかな 彼らもきっとスタンバってるはず
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いもふかし じゃがはぽてさら さつまは婆 べんぴのくすり こうこうむすこ(笑)
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願いがひとつかなうなら 息子キミの気持ちが聞こえるイヤホンが欲しいよ
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暗闇をくぐり抜けてく自転車の駆動の熱の昏き沈黙
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青空と心地よい風浴びながら きそう子らたち生き生き走る
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青い雨 たとえ私は ふられても 世の中思う 赤い炎
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愛称をさらに崩して名を呼んで ねこは適当に返事をしている
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「お前だな」天井見上げ、呪詛を吐く 架空の敵へ言葉を投げる
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すがるもの 無く酒に酔い 暴れ川みて生き死にを 問い、まーだだよ。
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ちょっとずつ地層を剥いていくように家族になっていくんだろうか
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もうやめた諦めたって決めた夜百億回の流れ星きた
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始まりと終わりを集めた着陸を夕月と抱く空のみなとは
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友人の 誘いに乗って 高尾山 苦の先には碧き眺望
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大橋を 渡れば今も偲ばれる 友と過ごした 瀬戸の島々
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年下と 思っていたのか失礼な 我れの歳知り態度を変えた
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ひらひらと三十一文字がふってくる そんな気がする茜色あかねいろの空
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運動会いも若きも知っている まずは皆で「ラジオ体操第一」
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ちょっとずつ遠ざかってく月みたいだった君と私の恋は
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空腹を飴で誤魔化すような恋わかっていても貴方が好きだ
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あなたの綺麗な肋骨が隠してた心臓もやっぱり綺麗
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虫喰ひの葉を透かし見る我の目に 雲間から差すひかり眩しき
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いつの間に? 日に日に短くなっていく 日照時間に 急かされ洗濯
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