孤独とは音を鳴らしてそれが止んでも次の音が鳴らないことかな
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厳しいと言いながらただ過ぎし日々胡蝶蘭の日すでにありける
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不安げで淡々とした音に身をかくし曇り空ながめて過ごす
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牛乳にはちみつを入れるその線の終着を見た、安心できた
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予想とは違う現実あった時せめて泣き言言うなよ友よ
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街角で君によく似た君を見る昔々に愛してたひと
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母の耳 ヒラメがタガメに 変わる夜 お膳の刺身 笑いに泳ぐ
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いい声で素っ気ないあなたの返事となりにいるのは女じゃないの
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ただ前に 下手でも繋ぐ羽根の軌道みち 死ぬまで続くわたしの鼓動
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雨粒も隣のあの子と居たくって 雪となりて積もりかたまる
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連絡帳一番上は君のまま今は誰かの彼女なのにね
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木道に這いつくばって目を凝らし毛氈苔モウセンゴケを見しはいつの日
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良く晴れてかすかな希望を映す空死にたくなる程素晴らしい空
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全日本 富士山見たら弥彦山 平気で登れよ お豆腐メンタル
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上を見て どこまで登れば届くのか 待ってろ雲上 地べたのあがき
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兄さんも 親御さんらも せんせいも みんな待ってる 帰っておいで
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風邪引きの赤子を置いて行くははよ そんなにカネとオトコが大事か
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早く寝る そして自然と 早く起き また早く寝る 夜更かしできず 
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行き場なく外をさまよう人と猫 互いに一秒影を認めて
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長年にわたり毎日使ってる日本語がなぜ難しいのか
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辛くって一首だけでも殴り書き しようとするもまとまらず果つ
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悪戯を目を見てやめてまた噛んで駆け引きしている仔犬の誘い
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自転車で本屋へ向かう君のあと 追いかけ走る父のダイエット
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いよいよ君その場しのぎの嘘覚え 純粋無垢な期間終了
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アル中の巫女ちゃん今日も自棄酒を呷りて既に潰れけり
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しとねよりかわやをともにする夫婦には 互いの屁におい嗅ぎて平然
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冬風と戯れるよに舞うとんび 空は遥かに広くて青い
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我儘と 言われてもいい 度外視で 誰のためとか 何のためとか
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髪だとか爪だとかいつの間にか伸びては折れている愛みたい
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イライラとするような顔見せないで僕がデートへ誘った顔に
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