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勇退のドクターイエロー響く音夕陽を背中にカメラ構える
21
綱打ち済んで奉納土俵入り披露する英明はいつまたボツだ
7
染み付いた所作に気が付くそのたびに忘れたはずのあなたが笑う
12
「千五百六十キロ」と万歩計 東京〜那覇間二年かけ歩く
20
誰ひとりピアノを弾ける人おらず苦肉の策のソーラン節か
15
優しさと 暖かさ持ち 接すれば 人と人とに 愛が芽生える
4
コーヒーの湯気の溶けゆくガラス戸に雪が斜めにいのちねむらせ
24
人間も マニュアルどおり 動く時 機械のように 心を捨てる
4
マフラーとニット帽とで通勤路 早駆けゆけば今朝ちと汗ばみ
16
厳格な 人とさよなら もう来るな 願ってみても 彼らの牙城
3
おしゃべりを 禁止されたら 友達も いないと同じ アウシュビッツやん
3
日本人 規律が好きで 仕方なく 前に倣えと 訓練される
3
コロナとか 戦争とかで 統制が 美徳とされる 暗黒時代
3
心ない 大人がやたら 張り切って 子供が疲弊 監獄のよう
5
自由とは 抑圧された 状況で 小さな子でも 欲しがる宝
6
理想とは かけ離れても 諦めず 忍耐すれば いいことあるさ
3
アレルギー 治すためには ただ一つ ハウスダストの 家を引っ越せ
5
強さ増す 向かい風さえ 耐えるれば 君に会わむも 難きは無かれ
9
編みかけのセーター
解
(
ほ
)
どきつふと気づく静寂の中雪積もりをり
21
過ぎし日の想ひ出辿ればいつの日も季節も色も吾の中に在り
40
北国の 春が近づく白梅の つぼみ開きて匂ひ香りけり
18
ふたとせ経し旧機のOS替へてやり「まだいけるぞ」と喜寿なる我は
6
加速する流星群と白内障 日記にあなたの涙がぽつり
5
唇をシャワーのように震わせて君には夜景としての夜刑を
4
荘厳なる城そびえたりたかだかといやおそろしき空への階段
10
声が聞きたい 声が聞きたい 声が聞けたら回る毒 酒 風車
3
満月の病室からも抜け出してオペラ座的な動きで救う
3
宣誓 早口の 高身長の レディース達へ光が指すよ
3
これまでを生きた人生振り返りつぼみひとつも開かなかった
23
白い息吐いて貴方と歩く夜こぼれる赤い椿と想い
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