コンビニのスプーンたちは微睡んでたった一度のくちづけを乞う
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気にしたくないのだけれどおとなりの芝の青さを眺む悪癖
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青い空 入道雲に 蝉の声 初恋探す 夏の思い出
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ブランコを並んで漕ぎし少女らが人を殺してみたいと笑う
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時空とは実は綻びやすくあり たとえば平日昼間のガスト 
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おつかれさんビールを冷やして待ってるよ 留守電聞いて帰路を駆け出す
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美しい 美しくない そんなこと 口にするのすら 無粋じゃなくって?
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音もなく消してしまえば終われるの?記憶の君は生きているのに?
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不機嫌を 隠す努力も しないのね 幼児に戻る 老いた母親
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いつもそう 全部わたしが 悪いのね 言いたいことが 言えていいよね
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貴方から貰った愛を返せずに 今日もひとりで想いを歌う
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平日夜 酒でも飲まねば やっとれん いつからこんなに なってしまったの
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泣くことが 勿体無いのか 逃げなのか 深夜ドラマに 気付かされる梅雨
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さよならの気持ちは痛いほど分かる だけど私はまた恋をする
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この涙、別にアンタのためじゃない カレーが少し辛かったのよ
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はかなくもなきいでにけりひとすぢのせみの声する梅雨のあとさき
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あなたからもらったものはただ一つ 忘がたいという気持ちだけ
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心とは涙で満たし蓋をして明日の笑みを湛えるところ
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刈り上げた後ろ髪には触れないで鼻にキスする君が好きだよ
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失恋の辛さと速度によく似てる君が弾いてたあのアルペジオ
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「降車時はブザーでお知らせ下さい」が使えりゃいいのに人生にもさ
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カレンダーめくりていよいこの年の後期に入りてもコロナのストレス
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雨意の風つのり峰雲刻々とすがた変わりてはやも崩れる
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画面越し 君の香りも体温も言葉にしてよ 伝わらなくても
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君のことずっと見ていた好きだった ほんとは何も知らなかったね
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ジメジメと続く雨空耐える日々日焼けするほど強く照らして
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シャンプーでアトムの髪型やってみる 100万馬力で晩飯を食う
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湯上がりの頬だけでいい染まるのは夜風で冷めぬ赤は不気味さ
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無果汁のジュースみたいな恋でした 甘い言葉の正体見たり
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見せまいと濁した君の想いなら 濾過はしないで今飲み干すよ
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