時安菜摘  フォロー 8 フォロワー 12 投稿数 28

理系でも歌を詠みたい女子大生。気まぐれ更新。よかったら是非。

風邪ひきの私ひとりの部屋の中ハニーミルクの湯気は甘くて 

最後までやり切って行け、さもなくばその青春の亡霊となる 

「第一種永久機関じゃあるまいし」またダイエット失敗の秋 

クレヨンがはみ出すほどの夏休み跡8月のカレンダー裏 

我先に行き急ぎゆく都会人 生き急ぐとは死に急ぐこと 

コンビニのタピオカ名乗る蒟蒻を噛みキャッサバを知るような恋 

その海の波音、反射する光 とらえた動画をシェアする電波 

単純に私と仕事どちらかを選ばないでよ「ごめん」と抱いて 

この胸で日焼けのごとく熱を帯び焦がして消えぬ向日葵の 

正距方位図法の地図ありますか?僕とあなたの距離知りたくて 

「くつをごらん 足を食べるよ」小三の無邪気な我の詩に汗が冷ゆ 

開花の音 伝へし想ひは君が手に握れるりんご飴のみぞ知る 

当たり前ではないのです弘前の桜は別れの時期に咲かない 

「悪い子」になってみたくて油性ペン握り黒塗りにした卒アル 

かくし味は生地に加えた恋心 170度に予熱しながら 

「さくらんぼの茎結べる!」自慢する キスしてくれと言わんばかりに 

頬つたう泪がからいカナシミは塩分濃度に比例するのか 

「左様なら」と「それじゃ」は同じことを指す どうして前者はかなしいのだろう 

ピンクより水色選ぶ女子でした「かわい子ぶらない自分」気取って 

誕生日おめでとう、とは送らない ただ美化された思い出を抱き 

「もし僕がAIだったら、この恋もプログラムだとしたら、どうする?」 

「引力」の熱き響きに触れも見で寂しからずや物理解く君 

あいみょんのギターに合わせ 泡立て器 たつメレンゲにロック聴かせて 

王子かな りんごを齧る私みて「白雪姫」と笑うあなたは 

東京の足下の民へ何思ふ 光に腕を盗られしオリオン 

得意げな右肩上がりの君の字が黒板一杯満ちてゆく午後 

【「雪」の字源】 この世が白く輝くのは、神の「ほうき」で掃除したから。 

透明をあまた集めて白となる色の不思議をおもふ初雪