恵まれし梅雨休みの間(ま) 週末の 木陰と風と 散策の朝
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健やかに生きていくことをやめた日にトイカプセルをよっつまわす
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焼きたてのおさつベーグル手に入れて 軽いサンダル足取りも軽く
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パン屋への散歩のお供は 塩飴と すこしの水と クールネックリング
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毎日の夕食歯磨き風呂電話 いつの間にきみはそこにいたの?
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思春期の母にささげる『沈丁花』子ら伴奏に組み体操す/DISH//の曲
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テイクオフ平均台に挑む子はかなり前から翼ひろげる
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子の投げた最後の玉は茜色空(くう)を楕円に刳りぬき入る
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何か美味しいものを食べに行こう。そう言ったらうなずいて欲しい。
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ステンレス・キッチン置き場は空欄で、ここでナスとかひたすのだろうな
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午後四時の寒さ身に沁む日没を思い浮かべてしまう夏至の日
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認知症ばっかじゃないの母さんに言ったところで何の得なく
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日射し浴び土を耕し野菜愛で笑顔振りまく君はまぼろし
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あかねさす紫にほふぶどう酒を酌み交してぞ亡きひとしのぶ
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野菜にも個々に可憐な花が咲く夫の口ぐせ花より団子
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在りし日の菜園日誌開き見て夫と汗した畑思いいず
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わからない。なりたい顔の一番が石原さとみであるということ
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飲めぬ水嚥下障害母さんは耐えきれなくてプハッと散水
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横並ぶ三十一文字の吐露の列たすけ叶わぬ歌ぞいとしき
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猫さんは抜け毛モサモサまといつつソフトフォーカス散らし振りまき
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五十年を行きつ戻りつ酌み交わす酒は愉しきタイムマシンに
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いつになく暑がる事に疲れても今日は夏至の日ほんの入り口
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見てみたいあなたがそっと隠してるかばんのなかのなかの気持ちを
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見るたびに調べ知ってるはずなのにおぼえられないオルタナティブが
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やっと来たエレベーターが満員だ もう待ちませんあなたのことも
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陶器の豚 ガラスの牛 こたつのトド
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でゅおりんごイヤホン忘れ進めずに待ち遠しきや一人の時間
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目の前にやるべき課題山積みで短歌はほんの息抜き程度
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いつの日か 君と笑って 語れるか 宛てなき手紙 綴る思い出
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この世には叶わぬことがひとつだけ身代わりだけは許されぬのだ
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