コンビニを 一歩でたら 冬枯れの 冷たい小雨 空をみあげる
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輪郭を 忘れた月がかしげてる しっとりとただ濡れている土
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「あんたの噛んだ爪がほら浮いてるよ」 母と私と 細い三日月
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夫婦って正解なんてないんだな みなそれぞれの形があって
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煙草たばこかな…」ドラマ見終わり懐かしむ プルースト効果彼の香りだ
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いい夫婦 ってなんだろう 悪くはない まあそれなりの 夫婦でいいや
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寒江や君への言の葉浮かばずに流るる時は凍てざりぬべし
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口まわり乾いた風で吹き芋ふかす季節かペクチンと鳴く
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断捨離でお宝ザクザク山となる 「へそくりしてたな」夫をにら
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珈琲の淹れ方の基礎教わったその老紳士が父であったら
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目の前の大雪山の真白きが飛び込んで来いと向かうハイウェイ
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ちま猫の匂いをかぐのが幸せだ 背中も良いが 小さなお頭つむ>肉球も良し
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東京都 東に眠らぬ街あれば 西の端にはどうぶつの森
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金木犀の香りが消えて思い出す冬の始まりと去りし君
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いらっしゃい お腹すいてる?何食べる?ミートソースのもちもちパスタ
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星月夜 凍てつく1℃の原チャ旅 もう無理温泉入って帰ろう
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ランランと 劇場行くも 落胆す 勝手な期待 抱かぬが吉
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わらわれた夢をかたちにしてみれば最後に立ってわらうのはぼく
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緊張の緩和ぼくらは猿だったころからいつも笑いつづけた
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単芝もかっこわらいも使わない君のいらえに思いあぐねる
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『みんな辛い』標語の我が会社地獄には助けた蜘蛛まだ来ず、まだ来ず、
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加齢です そんな診断聞くために わざわざ受診したりはしない
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蝶結びのやり方も真実の愛も知らない貴方に捧ぐ
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溜め込んだ疲れが全て溶け出してベッドにもたれて待つ5連休
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ねこたちも おいしいものをたべました いつもありがとう 愛しているよ
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都心ナイトランニング🏃‍♂️走り易い気温のなか、目黒川の電飾灯る
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ドア越しにご飯が炊けて六時半 何より先に教えてくれる
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飲み込んだ銀河まるごと吐き出して海の底 貝になる夢を見る
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眩しいな十一月のピーカンのほぼ真横なる南の日差し
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脈のない君はいらないその愛が 魔法だったと気づく今日の日
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