太陽の視線に隠れ寄る陰が小さき夜に僅か思われ
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西の空黄ばんで見えし百日紅 我はただ汗流す塊
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電子だけど積ん読をしてて、電子だから積んでることごと忘れたりします
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“わけあり”で値引きラベルを見つけたがやはりハズレか!むにゅると苺
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自作の短歌より誰かの短歌の方が共感できる お前は俺か
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ハンディーの扇風機より団扇(うちわ)かな手動で頑張る昭和の女
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夏の夜に大輪の花咲く一瞬に色とりどりの想い出となる
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気まぐれな数式、波打つ私の心 この感情は恋よりも恋
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少し外に出ただけで汗めっちゃ出る 日本をイオンモールにしてよ
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投稿されなかった短歌たち ※この後スタッフが美味しくいただきました。
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この暑さ数字が踊るデジタルにサウナの如し汗が滴る
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流石にもう“愚民”のせいにしちゃダメだ 僕らの負けは僕らの弱さ
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容赦ない眼精疲労 悔しくてブルーベリーのアイスをかじる
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レモンティ はちみついれたら まろやかに 棘あるこころよ ハリは天高く飛ばせ
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七夕よ 過ぎても想いは きえぬもの 星霜かくれても 我が想い届く
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半感応曲がりきれない交差点マックシェイクのMを飲み干し
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飛びついてまとわりつかれ開けるのを待ってたんだね倉庫の湿気
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夏なんて嫌いといつも言ってたのほんとは好きよ小学生か
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ろきそにん のんでねている おかあちゃん だいじょぶ?だいじょぶ?ねこおおさわぎ
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曲がるとこ間違えたなら何キロも迂回させられる田舎の国道
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好きな歌がテレビから流れてると思えば知らん奴が歌うのは?
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頼むから宇宙人はいてくれと、書きかけの小説に向かって
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「仕事では今のままの名前です。」意地とも言えるこのきもち
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生きるって 風をこの部屋に 起こすこと 昨日と同じ 今日など無いの。
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ことさらに暑さこたえるブルーデー 昼の寝室もエアコンつけるぞ
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なりけりと感動的に詠まれてもいいねと言えぬこともありけり
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この時期の 湿度が高い 曇り空 1時間ごと 髪の動きが
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あー暑い暑すぎだよ太陽さんそんなに怒ってどうするの?
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終活で書いたメモ見てその人の隠れた心を初めて知り得る
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睡蓮のたゆたう午後や アマガエル 雷鳴遠く 空を見つめる
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