電池の日 そろそろ止めてリモコンと目覚まし時計共有するの
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秋月に紫色の綿菓子が薄くかかりて「終わり」はじまる
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空に手を伸ばして秋の日を浴びた靴下一足もぎたてを履く
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豆乳の賞味期限は来年の4月で春は巡るんだろう
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あの時に肩寄せあって泣いてたらよかったのかな今1人で泣く
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旅立ちは 小春日和の 友引で  私もいつか 平城京へ
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テレビから雑音だけが鳴り響き 深夜0時のハニーミルクティー
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見える死者一人は見えない死者十人より重いという常識がある
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心ないやり取りなどで傷付けず Love and free …And pride
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残業はつらいと溢すその口でラストオーダーの麺をすする
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満月は二夜ふたや続かぬ 昨日より やや室温の低いリビング
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3歳の娘が笑う 炭酸のジュース弾けるみたいに笑う
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君の声広がり皆の輪が集い夜は深まり笑みもこぼれる
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今月の十六日はペコちゃんの前で待ってた初デートの日
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「パパとママどっち選ぶ?」と子に問えば「半分づつ!」と手にはノコギリ
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我が歌が 返信のように思えても それは貴方の自意識過剰!
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頼んだら 毛布をくれる奴いるか 期待するその気持ちわからん
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戦争に行くは我が背 と言う人に渡せる大きな毛布ください
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来週は君の隣に降り立つが 安い駄菓子が土産でいいの?
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来週は空飛び山越えなつかしのコンクリートの街に降り立つ
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坊さんがブッと屁こいて仏舎利の壺を振ったら音がシャカシャカ
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一冊のおんなじ本を読んだという 記憶で僕ら繋がり合える
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詠わずにサイト者にメールして あなたはすべて 失ったんだよ!
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歌に歌 それが短歌の約束だ あなたは歌を足蹴にした!
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来るのかも分からず待った流星群 見上げた夜の寒さは忘れず
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散らかった部屋で丸まり夢を見る 慣れない酒が私の羊水
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懐かしい和音吐き出す赤いギター レトロなロックに心弾けて
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小谷城浅井敗れて山河なり 立札ひとつ枯れ野を歩く
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私だけ そんな歌なら 人の目に 触れるところに投稿しないで!
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皆眠る午前三時の瑠璃色に朝を呼び込む赤子のあくび
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