帰ったらアドベントカレンダーめくるんだ ささやかな楽しみ思って通院
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顔寄せて あれは夢だと 囁けり 冷たき頬に 外は雪の朝
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徳用をやめて差額で他も買う取りあえず有ればと小さいの
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寒中に椿の花が咲くように静かにあなたを愛していたい
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まるで虹。君の心の屈折が歌になったらこんなに綺麗
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置き去りの歌も心も恋とやらも錆ついたまま冬がまた来る
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通院の車窓に広がる飛火野とびひのの朝陽まばゆく 鹿 影絵のごと
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ポリ袋枯れ葉吸い殻巻き上げて心の隙間吹き荒れる風
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あさひうけ小鳥さえずる庭の木の 影は障子にかすかに揺れる
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目の高さ あっちとこっちの ねこベッド 代わる代わるに頭ナデナデ
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友人からもらったクッキー たまにはね セットでもらった紅茶と食べたい
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ガビガビのあなたの声を通すのは成層圏か海の底か
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テレワークの予定はきいていないけど 起きなくていいのか 寝床の旦那
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医学雑誌『ランセット』とふ名の由来は瀉血しやけつに使ひし穿刺器具らし
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金曜日 今日こそ 会話 してやるの 会えない二日 耐え忍ぶため
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あいみょんの「裸のこころ」歌いながら心の真ん中で好きと叫ぶ
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白湯片手 朝焼け見つめただ座る 静かさの中今日が始まる 
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着いたのはがらんどうの近未来 木魚の音だけ鳴り響いてた
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例のごと みぞおちあたり てをかさね ときやりすごす ひんみゃくつづく /抹茶とバナナ
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黒パンツ ヒートテックで 風呂出れば 気分は往年 武富士ダンサー(レッツゴー) /過去作再掲
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星をみるようにあなたをみています逃さぬように目を見開いて
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眠れずに 泣き疲れては 成れの果て 夜更かし怪獣 毛布の中で
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来年は年女なる ねこ母よ 辰年お菓子をつい見てしまふ
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合格の 報告受ける 喜びと 三月に来る 別れを悟る
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北の国、コットンとまったりお元気でした
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愚問だね 私が豊か なぜなのか 君を幸せに するためだろう?
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気遣いが 負担なること 知らずいて 自己満足の 薄さの悲し
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意志ありて 背筋の伸びし 人であれ 心はいつも そうささやけど 
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山の上 ちょうどよい月 転がりて 冬が近づく 今日から師走
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敬虔なクリスチャンでもありません曹洞宗もクリスマスをする
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