莉乃本異数
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投稿数
68

やくたいもないかもしれませんが何卒よろしくお願いします。

惚気とも疎遠に過ごす晩冬も桜花の咲くを心待ちにす
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さようなら五文字で違える生き先を 恋心とは朧気なり
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露あがり陽に睨まれたアスファルト 放課後の帰路想うガソスタ
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掌重ねて歩む老夫婦 歳経るごとに深まる想い
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鍋の具が詰まった袋を持つ右手 小さき花を包む左手
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なん日も遭難したように食べるきみ かずよく噛めだれも取りゃしないよ
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茜色染まり林檎が唄う部屋 教科書読みつ口ずさむ秋
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雨よりもなお冷たき廊下の床をつま先立ちして早足に歩く
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ごはんだよ寝ぼけ眼で箸二膳並べるきみたくさん食べてね
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病院の初診のカルテ記す筆 前の住処に二重線引く
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アイブロウ引くことすらも億劫な朝は全てが面倒な朝
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炊きたてで釜から湯が立つ白米の香りをずっと嗅いでいたい
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ビニールの蝙蝠傘を水平に 持つ想像力のない人間にはなるな
3
道端の名も知らぬ花露濡れて 傘かざし雨宿りさす
5
シンク下で冬眠した素麺も ぬくめれば冬の食べもの
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平静を装うけれど動揺す さようならの五文字もままならない
3
不安だと悟られぬためマスクすも 眼鏡も頭も靄がかる
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エブリシングイズオーライト ひとりごつけど全然良くない
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二十四分の千でいいきみの時間を奪還したいスマホゲームから
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本能に刷り込まれたる人肌を恋しく想う春前しゅんぜんの夜
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待ち侘びる桜の花も良きなれどひと足先に咲く梅も良き
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可愛いは 漢字と片仮名 使い分け きみに使うのは 難しい方
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バラバラに 刻み分けらる 塊も 名前がありて 尊かった
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不確かな 予測不能な この中で きみとの未来を 想う気持ちは確か
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高層の 灯り流れる 湾岸線 色彩失い 踏むイエローライン
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代替の 部品取寄せ 納期未定 きみの仕様と 同等品はなき
2
粉々に 砕けた想いも 時が経ち 綺麗事のみ 残り輪廻す
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親指で 電子のすべてを デリートしても 脳裏に浮かぶ 微笑み残る
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色づく花にスマホかざした横顔は期待を込めて腹を切り取る
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心臓を 撃ち抜かれたよ 鮮血だ 君が抱えた その花束で
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