危篤から 復活遂げた我が親父
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推力はどこから来るか思うのだそこまで俺を押しておくれよ
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金色こんじきの 流るる雲の 相貌は 君の筆跡に よく似ている
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学び舎の 想い出残すフイルムの 最後の一枚集まる笑顔  
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座椅子の上 ほどよき所に ねこまくら 気持ちよさそうにお顔をあずけ
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クリスマスケーキ代わりのテリーヌを 手配し終えて デコるかを悩み
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葉が落ちる道は音楽奏で出し木々はコートを脱ぎ捨ててゆく
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愛こそが すべてなのだと 思うから 文句もないわ 感謝いっぱい
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金より 愛が大切 わかります? 貧乏人の 高貴な心
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人間は 豊かになりて 飽くのない 欲望塗れ 働き続け
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裕福で 働くことも なかろうと 思えばうれし 貧乏人が
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勤労の 振りをしながら その実は のんびりしてる 趣味と実益
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まだまだだ まだ働けと 命じられ のんびり暮らす 時はまだまだ
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命得て この世の生涯 終える時 命を返す 父なる神に
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履歴書も 書くこともなく 悠然と しておれるのか 富士の山殿
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富士の山 あくせくしてる 人間を 嘲笑うかの 如くにしてる
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履歴書に 自分の歴史 書き込めば 味気ないもの 情けないもの
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宇宙人地球にやって来ないのは何の魅力もないからかしら
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人間を「ひと」と呼ばずに「人間」というひとはただそこに立ってる
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柚子の飴たちまち液になるまでに寂しさ香に追い抜かされて
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それだけで過失の一つ もしあの日素直だったら 過去手繰ること
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炊き立ての ご飯の白の輝きて 明太子の赤 寄り添う朝よ
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向かい風強きに迷う友の背を押して励ます電話の向こう
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二歳児は自分で着る服選びたい 全身柄物でもご愛嬌
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十二月 雨の降る日は 膝掛けと 紅茶でゆるりと 時間楽しむ
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最新のおもちゃの機能に驚いて 子よりも先にサンタがワクワク
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読み物を愛しうつつの実よりも文字の海中わたなかえらぶそのさが
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あの豆腐 うちではレギュラーの一品です 美味しいですよ きゅうりと大葉(塩)>15巻かな
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やっと観れた 「つまんねえな」がかわいいな シロさんケンジは セットで幸せ
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焼肉屋トング片手に焼き係 「早く食べなよ」優しい息子たちキミら
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