耳の奥大事にしまったはずの君 気づいた頃にはもう居なくて
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今沈むあの太陽をその胸に名も知らぬ木が不細工に抱く
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憎しみが 心の支えに なりえるな 人間なんて 弱いものだから
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友情と愛情の差が分からない 大事な人は大事な人で
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好き同士ならば結婚できるはず 私と貴女も 彼と彼でも
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好きだ って、気づいた瞬間だめになる スカート揺れる貴女と私
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信頼も 裏切りだって 日常だ どっちもホントの 人の姿
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大学の友人と5年ぶりに会う 会話すっかり噛み合わないね
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キレイごと ばかりをしてる 訳じゃない 血の通った 人間たちは
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さよならが笑い話になる日までワインを寝かすよう胸に抱く
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しゃぼん玉その飛び方でなんとなく分かってしまう風の表情
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終電であなたと並び手を握り誕生日って言えなかったな
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貸し借りや上下にしてはつまらない たまたま共にすことを
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会場を自慢の喉で魅了するヴォウカル担当ロックロッ首
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逃げ疲れ 追いつかれては 今やもう わずかな希望 捨てないけれど
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愛ですら 限界があり 禁じられ 見る夢でさえ 無理に起こされ
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夢ばかり 夢のまた夢 見続けて 決して開かぬ 現実世界
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人生を やり遂げること それですら 怠けてぼーっと する気もなくて
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何億の 人が黙って 死んでゆく 勇者のような 面持ちをして
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死にかけの 老いぼれ犬に 幸せが あるというのか まだ見ぬ夢よ
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ただ一人 大発明と 騒ぎ立て 誰も信用 してくれぬもの
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現実を 受け入れないと 人生は 夢のまた夢 鏡の如く
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幻想は 全て消え果て 今はただ 惨めな姿 恥を晒して
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人生も 刈り入れ果てて ただ少し よからぬことに 足を滑らし
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忖度と予算・バランス根回しの会議始まるサンタに頼む
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その時でなければ柿を食ったとて鐘は鳴らない法隆寺かな
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徒競走 そこに 公平求めるの  優しさなのか 競争なのに
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言っとけ 言っとけ 言っとけばいいよ 言いたい奴には 言わせとけ と言えず
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お年玉くれた叔父さんの遺影見た どうして教えてくれなかったの
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祖母の心は少女になりにけり 戦が見えたりしないでおくれ
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