否定して 肯定してを 繰り返し なんだかんだで 生きていこうぜ
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愛というものがいまだに分からずに 披露宴とはお高いランチ
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人待たせつつSNS更新する、酷いやつだよ お前のことだぞ
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人としてもっと大事にされたくて耐えられなかった「来月辞めます」
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一冊のまぶしいうたを読み終えて今朝のひとみは少しだけ濃い
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久方の光のどけき春の日に 桜咲きけり キャンパスライフ!
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こんなにも 書きたい詩が あったとは もう蓋しない 自分のこころ
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風鈴が 鳴る頃いつも 思い出す 世界に一つ 母の麦茶を
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宵の空 好きなんだよねと 笑う君 あとはその手を 握るだけなの
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世は荒み 至る所で fuck you! 1本足して peaceに出来たら
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徹夜後の緊急警報 まだ7時 心臓に悪い目覚ましアラーム
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名が花子便秘でトイレ長いので付いたあだ名があれなんですよ
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麦わら帽 抑える君が 眩しくて 真夏の心に 風が吹き込む
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台所 母の目盗み つまみ食い だけど本当は 怒られたくて
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座敷牢抜け出た伯母が身投げした枯井戸の底柿の葉積もる
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かりがねの羽風や雲を払ふらむ鳴きゆくままに晴るる月影
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薬指 光るリングに 刻んだ字 あなたの名前と 結婚記念日
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わかってる 諸悪の根源 先延ばし 気づいた時には もう手遅れで
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また会おう 心から言える 人たちと 交わした酒は 芯まで酔わす
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神無月 出雲の国に集まりて  ヤマトの縁 取り計らいて
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葉と実とを識別すべく進化した視覚が紅い葉にバグる秋
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母からのLINE「迎えに行くからね」私の住所教えてないのに
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ゆっくりと黒い掛け布団かけたなら地球はそろそろ眠い時間に
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やさしさは余裕から来るものだからあなたのせいでやさしくなれない
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「手紙など 面倒でしょう」と言う彼女 僕の心にそっと封をした
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「うん、良いじゃん、きょうの私はいい女」そういう時に限ってどしゃ降り
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「洗濯機 使い方」なんて検索で 親より優しく教えてくれる
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夕焼けの 赤に向かって 進むバス 一人一人の 家へと急ぐ
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世界から見失われて夜ひとり 煙草のけぶも消す 秋時雨
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通帳の残高確認するけれど 給与明細絶対見ない
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