ドキドキが! 鼓膜を伝ってスピーカー 遅れた青春きたかもネ
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ミニカバン ひとつ買うのをあきらめて 暖房避ける母に冬ズボン
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冬の街ダウンのステッチ翻り漂いたりや年の瀬の気配
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さよならは 寂しいけれど また次の 出会いの為の イベントである
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新しい 世界に足を 踏み入れて 毎日新たな 発見続く
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雰囲気で 真面目な話を してみたり 時が何かを 解決したり
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賑やかな 昔をふっと 振り返り 静かな今も 悪くはなくて
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他人ひとが言う 恋の話に 口出しは 馬にけられて 終わってしまう
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君が去り 半年過ぎて 日常に 君また戻り ドラマ始まる
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日常が 崩れ去るのは あっさりで 君が読んでた 新聞溜まる
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生きて来て 見たり聞いたり した事が 世界の全て なのかと悩む
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打ち上がる 花火に全部 持ってかれ 心の霧も 晴れて消えてく
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大小の 島々連なる 瀬戸内で 楽しく暮らせと 我願うなり
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ちらほらと日向ぼっこの猫を見る寒い冬にもこれだけはよし
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身につける物の厚みが増してゆくやっぱり冬はやって来るらし
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青すぎる空に飛行機ゆっくりと真一文字に彗星のごと
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晩秋の 昼間のひかり 薄まりつ 風にまざりて はや粉雪の舞ふ
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人の所業。 善か悪かを 見定める グレーのラインの 幅広き
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ホテルの部屋までもササッと片付ける主婦の悲しいさがなり
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終点とホームに着けば幕上がる会社へと続く始発の旅が
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人間がねむる時間の新雪に先客の肉球の足跡
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息を吸う鼻先までも凍りつく冬と闘うので精一杯だ
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今はただ凪いでいたいの喜びも吹き荒れないで 溺れてしまう
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忘られた窓の風鈴ほろほろと鳴きもしないで月をみていた
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百均のシールの貼り方一つでも兄と異なる向きのこだわり
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理不尽な叱責受けて押し黙る一から百まで反論できる
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首元の寒さが染みるクールビズ防寒としてネクタイ締める
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筋腫ちゃん シクシク痛んで自己主張 面接じゃないんだ アピールするな>いるのは知ってるよ
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いよいよだ!イルミの点灯始まった でもね君が一番光るの
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お昼には 貯めに貯めたるポイントで お疲れ様会 焼肉ランチ
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