目眩く移る季節に置いてかれ 捲り捲ったことばのお城
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難題を見事に解いて裏切らない  経験値より感性の磨き
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枯葉踏み 静かさに向け 歩を進め 心澄ませて 耳をすませば
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僕らはそう 知らず知らずに涙ため込み 流す相手探してる
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受験って 何のために あるんだろう? 大人の決めた 価値観だろう?
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秋の日の 人気ひとけの去った 海を見て 侘しさに今 ただ酔いしれる
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マイルール守り続けた果てに今日も正常なままつまらぬ君だ
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朝靄の 中に消えてく 背中から 教わったんだ 覚悟と強さ
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直接に天を戴く生活の雨に濡れざるを得ぬ不便は
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登校が早い理由はただ一つ君が待ってる朝の教室
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遠くから蜜柑の匂いがする夜で今日は素晴らしい日常だった
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星の数ほど女はいるらしいけどどこまで伸ばせば星を掴める
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蜜蜂を捕まえてきて羽根をとり筆箱に入れてた男の子
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お互いの プレイリストを 見せ合って 「いい曲だよね」と 言い合えたらな
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文庫本 片手に俯く 横顔を 見つめているの 離れた席から
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燻る紫煙 その先に見る 三日月の 儚く光る 美と詩と哀しさ
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トランプの綿あめのような金髪は A社かA社か それが分からん  
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アメリカが核を使ったこと言うと ネットがほとんどフリーズフリーズ
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低い音 鼻にかかった 君の声 聴くと瞼が ゆっくり落ちる
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夜もすがらやまぬ時雨と聞きつるは宿に木の葉の降るにぞありける
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レジ待ちの新米父が頬つつき 赤子目反らしシカト決めこむ
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胸のつかえ取れぬと取れぬと焦り出し 無意味な呟きまた沈んでく
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掻き鳴らし歌う彼らの咆哮に 震える弦と僕らのこころ
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愛すると誓った日から幾星霜 光らぬ星は星ではないと
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君のそのカツラは言っちゃ悪いけどハゲに毛が生えたようなもんだね
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意図的にうちらの近く停まるので石焼き芋を買ってみた秋
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お隣の群衆雪崩教訓に 血のハロウィンの死者を悼む日
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白髪が抜くんじゃないと抵抗し遠近感を狂わす魔法
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昨日まで 敵か味方かわからぬも  一つの目標向かうは仲間  
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願わくはこの雨粒に身を変えて恋しい人の窓に沿いたい
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