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今年初 種無し柿を切り分けて 要らぬといふので独り占めする
18
お
くび
(
首
)
さん ニュッとのばして ねんねする ねこはときどき ツチノコになる
19
もうきみに愚痴は言わない治りかけの風邪を医者には診せないように
10
夜の闇 見かけも雨も 気にならず 大胆になる シンデレラかな
9
蜘蛛
(
くも
)
の糸掴みて得るは ひと時の満ちた思ひ泡の如く消ゆ
8
混ぜ込んだ オーレオリン色澄ましバター 濁った僕じゃわからないけど
8
反射する、私の瞳が綺麗だと 醜く眩しくあの満月
11
幽霊はこの世にいないよ、そこの僕。 おじさんどうして ぼくがみえるの?
11
掬
(
すく
)
い取るわずかな水でパチパチと洗って乾く目に救いの手/シェーグレン症候群
17
目薬も乾いた口に含む茶もトイレも増えて秋と思いし/シェーグレン症候群
20
血色の悪さをまるで美のように褒め合う怖気立つ美白主義
11
早起きは三文の徳顔知らぬ君とマンゴージュースに乾杯
10
しとしとと秋雨の日の風景はどこか寂しげに目に映りけり
11
オスナ蹴る、胴上げ縦に飛ぶ、そんな君の真面目すぎる流し打ち /
31
山崎晃太朗
5
私とは誰であろうか おいっそこの誰か 名前をよびかけてくれ
8
それぞれの正義が呼ぶは
愛憎
(
あいぞう
)
か 行き方違えど 同じ
陽
(
ひ
)
のもと
13
新札の現物をまだ見ていない現金使う機会無いから
15
昨日まで冷たいお茶欲したが今日はホットティー味わう
11
口惜しき過古ありぬ ぼくら係留場の反対にゐて
5
唇を噛んで悩んで揺れながら過ごした若き日愛し秋の夕
20
映画ではない日々をただ過ごしてく葡萄は葡萄の味をしながら
23
散歩道朝露光る草むらの虫のむらにて杖の音止まる
29
点眼し上向きながら髭を剃る今日から徐々に日常再開
15
謝意の意を短歌
(
うた
)
で詠むには短すぎ 百字ありてもまだ足りぬやも
30
トンボ舞い虫の声にも秋見つけ歩みを止める秋の小径に
14
河原では 若者達が 集まりて 芋煮を囲こむ 秋の風物詩
13
畦道に 満開に咲く 曼珠沙華 辺り一面
紅
(
くれない
)
に燃ゆる
18
大ぶりの 太ったサンマが 恋しくて 探し回れど 姿が見れず
19
このつらき思ひもやがて歌となり はばたいてゆくときを待ちつつ
13
ハムづくりが語源とふハムストリングの張りをストレッチしつつ確かむ
7
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