四歳の唯一の憂鬱 友達と 初めてけんか心の痛み
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寒いのに 雨が楽しい 新しい傘デビューした 師走の夜更け
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風急ぐ駅ゆく我を追い越して落としてくれた木の葉のブローチ
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後悔はあれど自分の選択だからぜんぶ丸めて燃やすのが適
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目をつむり 瞼にうつる きみの顔 このまま君の 夢をみれたら
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あらすじの 書き方知らず ただ書くも 仕上がりしは山なき平野
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あきらめが全てを楽にしてくれる楽になるなら捨てたら良いよ
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火曜日の大奥リアタイ 毎週泣く 先週分の何食べ 明日見よ
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晴れ空の青も毎日違うだろ?今日きみに言うさよならの意味
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どーせなら 誇りを持って 死にたくて 僕は優しく なると誓った
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暗闇を縫い進みゆく地下鉄よ 玉留めしたら私を起こして
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味噌汁を鍋ごと落としたこの夜もハッピーエンドの伏線ですか
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昼休憩仲間と話の花咲かせ 私の元気のみなもとである
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いのる手がつくるひとつの平面がわかつふたりの仮定のわたし
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大切な 赤子を優しく 包むよな 白菜の葉に 母性を感じ
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憎い距離つかめぬ腕も互い見る月から観れば寄り添い抱き合う
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下弦の月 傷みやわらぐ ゴスペルを とどけてほしい ソウルメイトへ
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溜め込んだ思い出ぜんぶしまいこめ 前も後ろも 地獄なのだから
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錆びたネジ隅に転がる観覧車恐くはないと言えばうそだが
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名を叫ぶこれを呪いと呼べばいい 忘れないならそれだけでいい
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せんべろの 話題よく振る上長や 誘ってくれりゃ 付き合いますぜ
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失敗証明写真なら送ってくる 撮らせてくれないくせに
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こんなにも おもいがながく つづくなら あんなサヨナラ しなきゃよかった
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「追い廻しおいまわし」地名の悪さも災いし殺人事件が起きてしまった
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手料理に涙を流すカレは今、美味しいの不味いのさぁどっち
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大奥で はじめて知った生姜糖 原作ファンはたまらんのです>花びら餅も良い
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生姜糖 昭和の皇太子殿下もお召しの品 ええと‥?いまの上皇さまか(時の経つのは早い)
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さみしさも生きたわたしの挙げ句だとひたひた満ちる月をながめる
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寄り添って歩くカップル避ける時イルミネーション眩しすぎぬか
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くちびるを舐めると冬の味がする さびついたさみしい味がする
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