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風の空
寒
(
かん
)
のもどりをはねのけて今ぞ弥生と意地をはるかな
10
厳粛な空をひとたびまみえれば波動下げても
明日
(
あす
)
に額づく
11
寝巻かも部屋着かわからぬ服のまま過ごしたんだよ雨降りだから
10
記念日に 必要なのは僕でなく キラキラしてるインスタ写真
7
麗しき黄金の光
芒
(
すすき
)
揺れそこにいたはずきみとぼくとは
8
もしここで 時が止まれば 二人きり 世界を忘れ 心寄せ合う
14
坂の上 見上げる雲は眩し過ぎ うつむきながら でも歩いてく
11
アーと鳴くカラスの声聞きアーと言う 私も誰かを呼びたいのだろう
12
犬が寝た 小屋を怖がる子がひとり スヤスヤ小屋で眠る喜び
9
待ち時間 長い分だけ ゆっくりと 短歌作りに 集中できる
32
あの春に 隣で軋んだ 椅子の音 私はずっと 忘れられない
11
優しいねと言われるたびに裏の意味考えひとりこころ傷つく
14
雨の日はポケモン日和家からはほとんど出ずに子どもと遊び
13
あめあがり ちま猫ちゃんは もうふさん「
わがものがお
(
我が物顔
)
」なり
かんづめ
(
カルカン
)
でまんぷく
15
その服は洗ってから来て欲しかったヤツの煙草のにおいがするよ
17
街中にコサージュつけた学生を見かけ別れの季節を知る春
14
相撲ほど短時間にて勝負つき見応えのある競技あるまい
16
昼前の雪は夕方雨になり 夜には星が見えるだろうか
13
人力車外国人が行き交うスカイツリー見える交差点
10
新たな
技
(
わざ
)
しいたけ鍋が名残惜しく 明日か明後日 鍋・りばいばる
14
すっ転び推しに言われた「大丈夫?」痛かったけど幸せだった/イベントにて
31
いいやもう 北極星の真下の草原でマドレーヌに 絶望そえて
8
ふきのとうの芽、ゆきどけのなかから、こんにちは、二人目の孫のごとし
10
春近しと思いきや、吹雪と氷点下、寒の戻り春の足音遠ざかる
11
電気、水 道路戻りて 安堵せり それにつけても 早期復興
6
「心配ある事情」と教師が赤チョーク投げればあの子が「ふ」と吹き飛ばす
11
私の意見なんぞも何らかの足しになるかと言う「止めましょう」
9
なにもかもおもしろくなく体調も思わしくなくふて寝する春
11
せっかくコブシの花も咲いている冷たい雨はもうけっこう
9
入り混じりとっ散らかって抗えずエントロピーの増すだけ屋敷
13
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