カップルのバスの距離感眩しくて日焼けの跡みたいなダメージ
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「あの街の特産品は苺」かと高速分岐を左へ曲がり
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海水で濡れた裾見る片割れの 帽子の影が深海のようで
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クッキーにのってるチョコが溶けだした指をぺろりで、夏迎え撃つ
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杉の葉の細波去りて一息をつく暇もなく檜の薫風
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リビングも冷房になり冷えちゃって 四月にオレンジ生姜の紅茶
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島時間 ゆったりと時は 流れるが 暮らす我が子の 戦場なりて
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春風に揺れるカーテン眠る犬私は静かにオカリナを吹く
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陽光の そそぐ公園で 君を待つ 舞い踊るはな 木洩れ日の中で
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夢美月 桜吹雪に 誘われて このままそっと きえてしまおう
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うたよみん短冊ひとつに一首づつ良き事だけが浮かぶあれこれ
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待ちわびた 花の季節は短くて ひらひらと散り 五月の空へ
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指太い?アイフォンだから?押しにくいハートの小さい私なんだね
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現実もリセマラ出来たらいいのに。幸せで甘い人生のまま死にたいいちごみるくに溺れて死にたい。
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懐かしき絵本を見つけた児童館 思わず開く母との思い出
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まだパズルのまま 大昔に崩れた外国の塔の景色と、それに相応しい表現
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あたふたと 用事済ませて 振り返り 落ち着きのなさ 深く反省
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陽が差して 日傘デビューで正解だ 安いパン屋を巡るお散歩たのしみ
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長きはねたたみ吾の胸着地する天道虫のまろさ愛らし
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雨傘の黒い布地に薄紅の 連れて帰った桜の花びら
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引っ越してひと月経っても生きてるの、植え替えに成功してて草
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憂うつと爽やかな日の繰り返し気象と同じ病いにあらず
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新緑とカンザンの花と白い雲 三色団子がたべたくなるよね
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白い丘 綿毛になってたんぽぽがまるく寄り添いフライトを待つ
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泡沫の 夢で出会えた 青松が 開く目と共に 散りゆく悲しさ
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君を待つ世界はいつも冬だった そうだね僕は春を待ってた
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辻井氏の演奏を聴く 感動は 視えないことよりピアノへの愛/ TAKAKOさまへ
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叛天使はらめる暁の立葵青く告解の十字架へ斑なるみどり
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日本語の 美しさとか むつかしさ 三浦しをん氏 の作品に学ぶ/「舟を編む」
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少年は展望室に青年は燈臺がいしずゑへたちぬ、岡と岡
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