半年も楽しみにしてた今日なのに 熱に浮かされタミフルを飲む
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絶え間なく吸啜をする未熟児の眼に「生きる!」の輝きを見る
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フォークからポロンと逃げたミニトマト「刺されてなるか!」と意志あるようで
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この箱を閉じれば終わり君がくための荷造り手伝いに来て
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叱られてごめんなさいが言えなくて下向き渡すパピコ半分
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もう一話アマプラビデオ春の午後 結局ハマって最後まで観る
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月景に紅白幕と笛の音の花の宴の止むを覚えず
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屋外で 二人向かいて 飲む酒や 三年ぶりの 春月見かな
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君が去り言葉は残る胸のうち春ののどかは誰かの痛み
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「信じない。鉄の塊が浮くなど」こういうときには握ってくる 手
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彼ならばもっと綺麗に撮るのだと思いながら桜道撮る
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鎌鼬信じてたころ恐れてた桜花びらに足刈られること
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桜道 花の影がうつりこむお気に召してる黒の外套がいとう
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細手首 余程想いを抑えねば 折れ伏しそうで 掴むに掴めぬ
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君を送る 人だかりにまじれなくて 強がって 無関心なふりをした春
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Björk Guðmundsdóttirビョーク・グズムンズドッティルに似てる彼女と昨日ライブに行った
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これ以上嘘は重ねぬ創作は必然どこか嘘つきなので
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いさぎよく散るこそ桜もののふの八十宇治川をうづむ花びら
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一年を振り返りまた加速して歩む三月三十一日
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昨日なんだったんだろう 笑ってるコアラのマーチだけ残された皿・
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不機嫌な朝でもきみの靴下の穴でおはようしてる親指
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山づとに折ればかつ散る桜花さらば眺めむ風にまかせて
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果てしない空へと枝から放れ舞うさよなら太陽深く潜る夜
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ピカチュウが黄ばんだ紙で笑ってる 描いた2歳児只今25
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聞く言葉三十一文字さんじゅういちじになっていく ココロ落ち着け脳内整理
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なんとなくネガティブモード入ってる 桜の花道散歩しようか
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あなたから 欲しかった言葉 単純に 「ダイスキだよ」って たった6文字
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そういえば君は私のカンフルだった今更だけど依存してたの
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さくら咲き散りて吹雪いて花筏兎角やまとの春ぞ麗し
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朝、チーズ。昼はサラダかお味噌汁。こうでもしなきゃ落ちない脂肪。
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