エミューの眼 斜陽のような色してて素敵と言うから俺は変わる
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蜘蛛の巣が至るところの伊豆の島 江戸川乱歩がきっと好きそう
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「ラマ」うつと予測変換「南丫島らまとう」で刺股のそれは漢字ですか
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いつもより「速度!」と叫ぶ助手席だ伊豆大島の急カーブ
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漂亮ピャオリャンと澄ました君は三垣さんえんの外から華を覗いているの
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泡沫となって消えてく泡よりは涙のような桜の花びら
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心から必死で君を追い出して ひと月振りに僕は生まれた
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人参のひとかけらさえ人の手があってのこととゆめ忘れるな
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東京の桜の便りよこす父 豪ではトンボ焦る婚活
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詠むことはガクチカなんかにできません一蹴されてもまた詠んでみる
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泡沫に連れてきたのはあなたでしょほんとは俳句好きじゃなかった
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おやすみをあえて無視する1:30いちじはん明日もLINE送りたいから
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見てくれよ、見てくれよって咲き誇る池の堤のソメイヨシノが
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軽トラの荷台に鍬とスコップと余生を載せて父ちゃんは行く
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花びらは風に吹かれて土になる蛇口のように曲がった心
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飼い猫を抱いて里山眺めればみどりごだった我が子の重さ
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満開の桜もすでに散り始め老いが臓腑に染み込んでくる
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春の陽に光る瓦が眩しくて心の海も穏やかに凪ぐ
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朽ち落ちし窓を目に持つ廃屋に絡みし蔦は動脈のごと
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ザンバラとぶっきらぼうに枝は伸び空が刺されてとても痛そう
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冷たくて白く光った秒針よ刺されもしたし刺してもいたし
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数本の床に絡まるケーブルよいろいろあって今があるんだ
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魂に鉛が取り付けられている 目には見えない疲労の質量
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改心しマトモな短歌作ること誓約します。四月一日
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この木には赤き小花ぞ咲きたると思い起こさる春の小径ぞ
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棄てられし瓶が割らるる音を聴き 四月の風邪に喉を灼かれて
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街中はネオン渦巻き我らみな訴求の海に溺れゆく貝
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吹き返す花の盛の明日香風采女の袖や香らせにけむ
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幾世経ぬ奈良の都の八重桜落ちこそ積もれ礎の上に
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嘘つけど大した嘘にならなくて大人に成ればただの平日
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