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暗海に 響く漁船のエンジンを 遠巻きに送る 緩やかな風
9
なんで俺?嫌々家業を継いだけど歌とか苦手 黄泉でいいじゃん【中編・主人公】
6
人の世の恋愛成就を許すまじ!我の想いに振り向きもせず!【前編・怨霊】
9
食べ物は買ったら必ず食べるのにどうして本は手をつけぬまま
12
キーボード叩き短歌を詠む傍で 我が宝物 寝息を立てる
9
コンビニで冷凍ぶどうを買ってきてうだる頭を急速冷却
9
怨霊が歌に意を得て成仏す 架空のアニメ『
黄泉
(
よみ
)
に幸あれ』【前々編】
9
目の色も爪の形も歯並びも光の
孔
(
あな
)
から取り戻せない
5
新聞の二ページ占める広告のおせち一瞥 今日も猛暑日
9
今日ダメで 多分明日も無理だから 仕方ないけど 一日生きる
6
ドツダツと腕に伝わる振動音これだ音符が跳ねる世界だ!
14
神様は今日も完璧を見たくない 僕から一つ記憶を抜いた
7
どうしても 母にやさしく出来なくて 電話のあとは 悔やんでばかりだ
15
惚れこまぬよう 少しだけ離れてみるも 夢に出てきて 万事休すか
8
あっ。ここで、いちど離れるものがたり 出入口ではアザラシが待つ
4
きみの腕縁取る産毛がきらめいてうだる血潮を夏にとどめる
7
神様の気まぐれさって猫は言う僕は架空のきょうだいを描く
5
あきらめて忘れかけてた秋のこと 豈はからんやさんま豊漁
14
ここにきて和梨の魅力に気づいたよ 老いもなかなかいいものですね
8
まぼろしのような雨だね ワンピースの花にお水を飲ませてあげる
8
人間も昔は魚 波の音 きいて呼吸を 思い出す夜
10
若かりし母と楽しく服選ぶ夢でひととき娘に戻り
30
器から こぼれ落ちそな ご馳走は 詰め込み過ぎた スケジュールかな
11
罪でもいい その手を取って何度でも共に生きたい願うはそれだけ
8
痕跡が一つ一つと消えてゆく引き留められぬ昇りゆく月
11
挑戦し京都で何を学ぶのか悔しい我はドラムを叩く
11
15時からデニムロンスカ洗濯で 3時間で乾く どんだけ熱風
🥵
15
想像して。外より暑いうちの三階クーラーない部屋我が仕事部屋
12
生ぬるい空気を泳ぐようにして、飲みに行くためだけの外出
13
風の中 揺れても消えぬ 結び目は あなたと私 ほどけぬ糸よ
10
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