代替わり 従兄弟いとこふたりも 代わりたり 加わらじは わが身のみなり
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涙雨 父の旅立つ その朝は 何故なにゆえか寒き 秋の半ばに
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ルッキズム今さら排斥無理でしょう 我らの性に深く根付いて
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重圧に 耐えられなくて 逃げ出した 根性もないし 卑怯だから
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ルピナスのリボン施すハット持ち被り直す子またねと言いて
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今日もまた たった二文字が言えなくて 道端の花に愛うたう帰路
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ジャムの香のかすかに残る空き瓶にコスモス挿して秋を愉しむ
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動物の耳のカチューシャ着けて媚ぶ あるあるののあるなしの性
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しゅうまつはきみお手製のカレーごと化石になってしまえたらいい
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ラーメン機 現金決済不可だとさ なめとんのかい昭和世代を
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上野駅 酷評自動ラーメン機 酷評だけに食べてみようか
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震災のテレビを見てはため息の君の態度じゃ世界変わらぬ
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ねこのおめめ まんまるなのは きたい期待だよ めはくちほどに ものをいうのよ
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母の夕餉(その他)代わりに買い出し 済ませをり ねこ母は今夜は地元の連れと>飲み会
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幸福は何か考えだした頃 不幸な生が始まっている
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見た目だけ取り繕って中身のないコンビニ弁当みたいな私
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叫ぶみたいに歌うスピッツ悲しみを声と一緒に空へ吐き出す
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好きになる前の私が分からない。恋とは記憶消去装置だ。
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抹茶入り粉末緑茶飲み過ぎてカテキン過剰摂取ぎみです
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俺は写真を撮らない だが言葉で記録したい そのときどきの俺を復元したい
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激辛を理由に涙するぼくが送り続ける手旗信号
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新幹線いま糸魚川を通過する 水平線まで湖面の北海きたうみ
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いろいろと尖ったものも丸くなる 清き酒呑み無念散らせば
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コツコツと 溜めてた金を今日渡す オジのためなら いいよな?愛瑠翔   
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また一年 この日を刻み歩く親父ちち 今逝けないが 「今日」だと決めてる
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「雉撃ち」へ 冬暁の薄明り 寝惚け眼でもうひと眠り
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ハレの日に粋な着物を着る父の伸びる影追う幼き記憶
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艶やかな紅の着物を纏い春、美しさこそ日本の宝
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咲き誇る菊に牡丹の花小紋 母娘(ははこ)で着回すハレの日の朝
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ちっぽけな善を重ねて徳を積むそれくらいなら私もできる
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