天体の文様刺した全身であなたを抱いて独り占めしたい
8
永遠にずっといっしょにいようねの誓い ぼくはほんとに守るよ
2
春だろう?霞んでみせろよ少しくらいうつむく先に切れそうな影
4
新品の キャッチャーミットに 手を入れて まだ固いねと 君はいい
6
散る花はまた来む春を契れども見つるわれこそ明日も知られね
5
「良いですね、可愛いと楽で」膝の上の猫に拗ねてる君が愛しい
5
短歌でも絵でも写真も食う術もこれより行けぬ下手の壁ある
3
「さみしい」と心の隙を見せたなら蒔く種をくれる人はいますか
3
「なぜ生きる」ってあったよね ふと思う 生きるんじゃなくて生かされていると
3
ピタッッと自転車チャリに2人乗り 走る道 街並みすべてが虹色に変わる
3
この身体からだ彼の想い出で できている 私の主成分は彼!
2
目覚めたら陽光踊る虹硝子 嗚呼、毎日がこんな朝なら
6
涙ぐむ新社会人になれぬ我のうたよむ指に、さくら、ふれる
4
中学の不登校ぶりのかなしみよ新社会人のスーツ眩し
3
肩書きがなければ昼の桜すらあおぐことすら罪悪おぼえ
5
平気じゃないふりはわたしもしたくない怪我した鳩と陽あたりにいる
3
両目には連写できても花びらの舞の切なさふれよふれよと(桜)
1
毎日歩こうと 言い出したのは君なのに いつも誘うのはぼく
2
しないことリストすることリストしたことリストすべてを書くリスト
1
白菜を3件まわって振り出しで何て流れは日常の事
2
冷や水のようなオイルをかけられる 減産したらまた値上げでしょ?
1
横丁のどこにもあるよな稲荷社が密かな人気スポットらしい
6
母とともに皿を洗いし春暁しゅんぎょう 新社会人に負けないように
3
比べては「わたしは人間以下だから」……なんて思うな 大切にして
3
かたわらの友達ともは生きてる人生を。すごいなって思う。人だよって思う。
5
君の居ぬ 席に目をやり 新しい顔と 慣れない会釈を交わす
6
雁がねは常世の国へ帰るなり花のゆくへを知る人ぞなき
2
春がまた来たのか 電話ボックスの跡地でわすれな草がそよぐ・
7
天の河で背泳ぎしながら思い出す きみの言葉を ぼくの言葉を・
3
嘘みたいなうすべに色の朝焼けを見上げるぼくが嘘のようです・
3