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水たまり映る世間は鬼ばかり それでもたまに出る虹が好き
4
くしゃみしてそっぽを向いた先にある袖口に付く口紅の赤
11
疲れたとぐずるきみの手引いた日は 木漏れ日ゆれて 葉擦れがありて
10
汗だくの一日流す事もせず節約なんて正しいのかな
19
念願のユッケが美味い新鮮で衛生的な死をかみしめる
8
「誰の歌?」耳遠くなる母にまで届いているよ猫の恋歌
25
知恵の輪をほどくそのまま家を出てそのまま跳ねた人も車も
2
大丈夫 そもそも私 無駄だとか 効率だけで 生きてはいない
5
開けといた窓から流れ入るのは涼しい風で夜は夏じゃない
5
締め切った部屋で回るよ扇風機網戸破れて窓開けられず
5
思いの丈を伝えたはずが とってもらえず肩落とす/別れ話(都々逸)
3
へべれけの頭に響くハイヒール駅のタイルはひどく汚れて
7
思い出した今日の失敗 逃げるため開けた窓から涼やかな風
5
帰り際元気を出してという菓子の甘さ心の重みを溶かす
12
帰り道西陽に照らされ新人の悔し涙も光を帯びて
11
六月のポップコーンだ フォーカスの狂った視界 そのまま走る
4
心砕き 心赴くまま往くも 心の
在処
(
ありか
)
三十一
(
みそひと
)
に訊く
13
あたらしい夜が来てまたひとつずつ朝を重ねる嘘を重ねる
5
いいかげん どっぷりお風呂に浸かりたい 喉の痛みに 二の足をふむ/ずっと風邪引き
16
二年前きみがこぼした墨汁は未完成のまま また夏がくる
4
悩んでる そんな時でも腹がへる ぐうとお腹も唸ってくれる
11
鬼の居ぬ会食はただ楽しいよ 変だったのは僕ではなかった
4
うな丼を食べたい中国産でもいいそういう小さい贅沢したい
7
さぁ死なば諸共地獄で会おうか きっと手を取り見つめあえるから
4
あなたとしか共有してないプレイリストの再生数が愛しい
5
都会では星座とかほぼ見えなくてだから勝手に繋ぐまちのひ
9
休日は深夜ラジオを聴きながらジントニックを呑んで始まる
7
持て囃されるのはひとときね、桜さん あたしはずっと見ているわ
6
躑躅の花弁溶け落ちて アスファルト靴底を彩り消えていく
5
鮮やかなる赤き
雄蕊
(
おしべ
)
薫風に揺らめく
束子
(
たわし
)
に似たブラシノキ
17
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