棘のある 言の葉ふれこの耳に  こちらは人の心を知らず
4
つまらない 言い草耳にし眉寄せる  人はこちらの心知らぬ
4
一線を越えれぬ愛と云うけれど 貴方と私の間は薄膜
8
悪いクセ 苦手科目を 後まわし 気の重い時間とき 我にめり込む
8
親の目を盗む一歳おてのもの 明け方突然響く目覚まし
15
桜ってもっとピンクな気がしてた 陽の下で知る無加工の色を
10
はらはらとハンディモップでほこり取る ようにイライラ消えたらいいのに
16
ありがとう!お花見させてくれた木々 「伐採します」の紙を貼られて
13
過去形で命令文は作れない。もう言ってやるな、かわいそうだろ
13
無印無印良品で買いたい物と似た物を ダイソーで買い時々失敗
9
八重桜 共に過ごした年月が 古き団地に静かに咲いて
53
「お待たせ」とドア開け浮かぶ表情を想像してはまた通り過ぎ
8
交差点 ママチャリご婦人 すれ違い 荷台の子犬に「キャウン」と言われ
11
せめてものターバン巻いて黄砂避け 髪はお下げに結って婦人科
8
二年前たしかにきみはそこにいてカフェオレ飲んでた もういない なぜ?
11
禿たけど 悪いこととは思わない ああシャンプーが 簡単ですわ
5
カレールー 今や定価じゃ 高級品 特売旧価で 嬉し懐かし
5
開店初日オープンは テンション上がり 財布の紐 緩む誘惑 理性は何処
5
ただ白く黄砂に霞む空に向け負けじと伸びる銀杏いちょうの新緑
21
文字なしで 言葉を長く残すため 歌を作った誰かを拝む
4
新店舗 初日に買い出し 人だかり 秘策は自転車 停めるに困らず
6
暴力に勝てるものはただ一つ それは情報 われは信じる
5
友亡くし 今は友無き この身には まみえずとても Utakataが友
26
道端の花にも流行りがあるようで 天人唐草減ったようだ
5
「いいね」がね ほしくて誰かに 「いいね」をね つける毎日 「いいね」いいなあ
8
びっくりか それともあえてやっぱりか 皆の反応 ああ楽しみだ
3
本を読み 言葉選びの 極意知る 新たな世界 短歌の楽しさ
11
いつかのきみレム睡眠に影をみる (遠いところにいかないでくれ)
7
ブロックや無視をするのは構わんが、場所弁えて態度も変えて
3
許しません 雪見だいふくねだる奴 満員電車で足広げる奴
4