ネットもねスマホも何もなかったのそれでも楽し時代でしたよ/普通…
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雪原を機関車がほら突っ走る「どつこい!どこい!」踏ん張つている/もっとわからないですよね…
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ヨーヨーを振り回し切るあの啖呵「何の因果かマッポの手先」/これはギリギリ大丈夫でしょうか?
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ブロンソンマンダムアロマは漢の香昭和むかしに絶えた剛き匂い/わからないですよね…
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本日は昭和を偲び戯れる訳わからぬを詠んでみるかな
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成金の猛きフェラーリ横並ぶ我が軽四のエンジンうなれ!
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青空にぽつかり浮かぶお月さま雲の合間に出でつ隠れつ/梅雨明けを待って
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腹に巻く尺の数字を二度見する嘘だと言つて体重計も/切実
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シュワシュワと現れ消える君の影 あの喫茶店で待ちわびている
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初めから最後の恋と決めていた 失うことも分かっていても
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変わらない君の横顔じんわりと色づき始めた二十歳はたちの夏は
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貴方からたった一言「綺麗だね」言って欲しくて今日も化粧ばける
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貴方のに映る私は嘘っぱち 鏡が照らす素顔すっぴんの眉
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じめったい夏が爽やかだなんてさ捻くれ者が言い出したんだ!
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シーソーをギッタンバッコンと言う俺を キミはバカにしうんていをする
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変人と会うと必ず言ってくる キミと付き合ういつの間にやら
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誰にでも日記を見せて恥を知れ!言葉を背負いブログ開設
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おいおいにおいおいこれもおいおいか あれもおいおいそれもおいおい
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店を出る一人で座るサイゼリヤ傘さす人の少なきを見て
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嘆いても嘆かなくても雨が降る
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人一倍 頑張っているあなただと 皆知ってるよ あなた以外ね
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まっくろな海にひとすじ月がさす 向こう側にいつたどり着けるの
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君となら40分の電話も一瞬に感じる 時間が足りない!
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鍋底のはんぺんよりもクタクタに疲れきった夜シンクで待つ皿
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いま君は誰に抱かれ彷徨うか 今日も何処かに傘を忘れた 
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ストーリー壮大なれば完結が全く見えぬ漫画の多さよ
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この湿度なければここまで漂わぬ ひそやかに咲く白いくちなし
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本当は 座りたくないけど やむを得ず おじさんの熱で 温められた席 
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雨の日の午睡の夢に出でし人やけに遠くで手を振りている
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世界には優しい人もいるかもと、思いたいから優しくなれる。
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