見上げれば枝切られた木の影濃くきみがいる気がした黄昏時
2
何処見ても思い出だけがよみがえり 涙とまらず空に無言さけんだ
7
古民家で 俺と一緒に暮らそうよ   エアコン無いのは ちょっと無理かも
2
きみがくれた本の背表紙つとなぞる哲学だって解るふりした
11
僕らまた言葉に引き裂かれてばっかりだ。たった1人の孤独を抱けよ
4
散り落ちたうすべにあつめるおさなごの 花化粧するやわらかい髪
6
君の見る楽譜は全てヘ音記号 僕とは違う世界に生きる
6
生活の 中で生まれる歌が好き 「折々のうた」に学びは多く
15
静かなる酵母の息吹き研ぎ澄ます 君の好みの温度を探る
4
オーブンの発酵機能気に入った生きた香りが漂うキッチン
3
お料理と裁縫、子守りが得意です。お姑には嫌われるけど
6
線路脇 けやきが茂るベンチまで急いで行くよ立ち漕ぎもして
2
一滴の雨粒にさえ傘ひらく 空の悲しみ受け止めきれない
7
肉ごぼう天ぷらうどん ごぼう抜き それでいいかも知れないけれど
3
今日もまた 知ってる顔が 来るけれど 話したい事 特にないのよ
3
プレステを 買ったきっかけ 思い出し 元気なのかと 君を想うよ
2
ポカリって 美味しく思うと 疲れてて 苦い時には 健康らしい
5
ウクライナ こんな形で 知る事に なった世界を 哀しく思う
2
給料日 右から左に すぐ消えて テンション上がって またすぐ下がる
1
愉しいと 思う気持ちを 歌にして 哀しい気持ちも 記録に残す
2
出掛けなきゃ 歌は出来ぬと アドバイス 出不精人には ハードル高い
3
欲しい物 買っても買っても また増えて 人参と走る 馬とおんなじ?
1
買い溜めた サトウのごはんを チンにかけ 今日も自炊を してる主張
2
朝風呂で セレブ気分を 味わって さあいざ行かん 夕方勤務
2
にぎやかな校門前を通り過ぐ 吾去りし日は誰もも来る日
5
トンネルに入った瞬間 我ながらキラキラな目で気持ち悪かった
2
この春にれしとねっこ跳ねるごと草地を駆けて世界目指さん
2
欠伸して呑み込む夜を深夜とし朝の春曉に縋りつきたい
1
深夜なら春に還れぬ花びらがソメイヨシノとして揺れている
1
こんなにも青い空に落ちるしずくを涙というな、青春よ
2