お母さんブルーは辞めて似合わないそんなの違う可愛いのにして!
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アイシャドウ青だけやめて!愛人とおんなじ色は阻止する娘
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金星を かすめて伸びる 細い雲 宵のジェット機 何処へ行くやら
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都会へと 旅立つ君は 気づかない 蒼空そうくう羽ばたかん青き鳥
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送別会、コロナのおかげで、人数制限、分割されて、盛り上がりに欠ける
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ベッドにて、疲れ切った我が身投げ、何事も無く、終わる一日
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夜深し、静かなる庭、少しづつ、虫のなく声増えてきて、間もなく開演、夏のオーケストラ
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暗闇に梔子くちなし甘く漂いて 明けぬ心を朝へいざな
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名を呼んで スリスリをして ねんねオヤツ ねことのルーティン ラストは抱っこ
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梅雨雷 神は不要の世となって 雨よ止め と誰に祈るか
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休み明け 手帳の9:00の右にあるアラビア文字が読めないでいる
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君が告ぐ 「ご懐妊」まであと5日 どんな顔して その場にいるだろ  泣くな。
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北陸は遠くて広くて力強い けれど哀愁感じずにはおれぬ
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夜九時半 急に雷雨が強くなり北陸らしさを耳で感じる
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「思い出」が 重い出過ぎて切ないよ この10年が 幸せすぎて
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アボカドの花がそろそろ咲くらしいので明後日に好きだと言おう
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もう君と 俺繋ぐもの✕✕だけか。 報われぬとも 負けてはやれぬ
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道邊みちのへに あかくまふコクリコの 斟酌しんしやくすなむ かたち小さし
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くずの葉の うらみて鳴きつ夏蟲なつむしの うら紫に夕凉ゆふすずの風
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母の指輪を着けて臨む 白あじさい輝く子の結婚式に
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彼岸より来し細波が足元をさらひて人は思ひ及ばむ
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句をまひ 結びてきてまた結び ややみてり込む たまむとて
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何回か 結婚記念日 おめでとう たまには良しと 笑顔でかわす
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七夕に会えないキミを想いつつ短冊に書く「キミに幸あれ」
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引潮や 蒼く染めらる夕凪に 君についての決心をする
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ゆらめいて蛍は命を光らせる 短き 瞬き 煌き 消えゆき
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蒸し暑く ピクルスばかりも芸がなく きのこのマリネという名の小技
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手と脳と 喉も鍛える リコーダー 元気な老後 自分で作る
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金継ぎで使い続けたその碗で供えるすこし硬めのご飯
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きみが書く『脱』っていう字は逃げ出して月へ駆け込む兎みたいだ
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