わたくしのエンタルピーよ高くなれ熱きおもひよ伝はりたまへ
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シンデレラの靴みたいな救いが欲しい 合わないヒールで踏みしめる帰途
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「マフラー」と「テビチ」が同じ鍋に居ます、そういう店と分かってください
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初めてのとびらを開けるのは苦手 生まれたついでに開けてみようか
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クロールで息つぎ失敗したような顔がさいごの集合写真
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傷つかないためには強くなるしかなく それができないためにこわれた
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舞う花弁のように生きよう 最初からレールや成功無いと気付けた
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𰻞𰻞麵の𰻞の字を手で記すには紙面も墨も到底足らず
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息せききって周りは見ない呼吸だけ星が落ちたら弾けちゃうから
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舌の上甘く転がる風邪薬 頭を撫でる子どもの私 
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チルドレン、5才くらいでもあなどれん。3月ごろなら半ズボンOK
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花筵敷ける山路に旅寝して霞の衣たちや重ねむ
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この街を都会と思う人達で都会の街は成り立っている
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傷心しょうしんわたしのココロいやすのは 刺し子さしこ・カラオケ・短歌うたよろこ
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ほんとうは女の子がほしかった十四年来の母の本音
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執刀メスにより顔似せられた影武者は今日はあなたの癖を覚える
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命さえあれば良いという傲慢でおまえをすくう夢をみたんだ
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陽当たりに恵まれている桜ほど散るのが早い人も同じく
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スキ。ただスキ。理由なんてない。スキ。それだけ。それだけだった。「初恋」だった。
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今晩も準備OK! 枕元に短歌ノートとシャープペンシル
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たてつづけ 起こる試練に 動けない この世の果てに 来てしまったのか
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歳ごとに彼の笑顔が薄れてく お願い!神様忘れたくない
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キミのこと遠くに感じる日々だった 短歌を詠む時となりに来てない?
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スタバにて贅沢しても憎いのは 味気なくするこの紙ストロ
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五文しか無かったけれど水泳はピカイチなのでなんとかなった
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瓶底でほんのちょっとあまりの文字になれない藍のインクよ
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彼岸へと導きたもうと握らせた六文銭は一文足りぬ
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雨上がり夕方具合悪くなり原因わけを知りたくアプリを開く
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少年の瞳忘れぬ君ならば私は正義忘れぬ少女
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友達に気持ち隠して譲る恋そんな私がいちばん嫌い
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