はにかんでごめんねって言ったって許してあげないテレビ直して
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友達が選んだ服で池袋量産型のかわいいになる
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高校の 同窓会は 嬉しいが 憧れの人は 結婚してるだろう
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月涼し明日の荷物積みながら花火帰りの人を見送る
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意味もなく 懐かしい人に連絡を 盆休み前 高まる気分
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小屋裏の小窓はすでに小さくて花火を観てる家族をみてる
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久々の 妻の雷 突き刺さる いつか忘れし 原点を知る
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我が孫よ 恐竜見に 福井へと ホテルもまたも 恐竜ホテル
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ロッカーが 広くて中は スッカスカ 私の心の中みたいね
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去り際にたのしかったが押し寄せるまだたのしいのままいたいのに
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一定の寂しさを持ち、生きている あなた無しでも歩けるように。
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死ぬまでにこの世の本をぜんぶ読めると信じてた十歳の夏
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目に浮かぶそんな短歌うた読み癒やされる 恋してる彼羨ましいな
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恩師への暑中見舞いの空白に ヘタクソな歌一首咲かせる
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穏やかに今日という日が暮れていく 永遠とわに続いて平和な日々よ
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夏の雲みたいなもこもこの寝癖そのまま過ごすお休みサイコー♪
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その曲は ガーシュイン作 カバー曲 八月 フェスだね わたしのジャニス \ジャニスジョプリン サマータイム
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ゆうだちが おちゃものまずに さってゆき うちみずできず ちょっとざんねん
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いるのよね 好きじゃないのに気を持たせ 夢中にさせて背を向けるひと
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そもそもさ 連絡取るのに四苦八苦 その段階で脈はないよね
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気まぐれに返事が来たり既読スルーそれが全てね彼の気持ち
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雨の中一つの傘の下にいて外側にカバン持てば良かった
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プライドの欠片かけらひとつがこぼれ落つ「いいね!」が返らぬ夜更けのスマホ
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孫たちの幼きときを上書きすフードコートのざわざわわくわく
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推し活デー鏡に向かう我が妻が髪なおしおり何度も何度も
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今日の夢あなたが出てきてくれたけど顔も声すら忘れてたから
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病窓の先の霊園見て曰く世話ぁねぇや とそう笑った
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4年ぶり大きく見えてたお祭りと小さく見えてたはずのあの子よ
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化粧水の あとのクリーム ヘチマ瓶 夏は女子は 美容いそがしい
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我が愛は重し何かを贈るにも消耗品は選べぬのだから
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