金曜日十一時半ワインが不味くなる頃横に空いた席
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ねこたちは びびりまくりの 消防点検 ちま猫ちゃんは 炊飯器横へ
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ふかふかに干されたお布団 取り込んで 人心地つき ココアなど飲む
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次兄住む養子先にて仮寓して戦火のなかに消えた伯父あり
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夜の様に銀杏が爆ぜる背の高い 冬の速度がその葉を揺らし
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月明かり目と目が合って無感情窓はぴしゃりと閉めますからね
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何ゆえか父が私にくれたのはヘミングウェイの老人と海
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世に処せぬ負傷兵みなここに来て心楽にし安心なさい
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何事か寒風だけが囁いて私の住居誰も知らない
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慌てずも じっとひたすら 手薬煉を  引いて待たるる その宝船
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あほなのだ なになにだから なになのだ これこれだから これこれなのだ お題・なの
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堅豆腐こんぶを敷いた湯に浮かべ 沸かぬ手前で弱火にゆらし
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ぬか床に七日漬けたる小かぶらを 薄く刻んで焼き飯に添え
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人生の 苦楽を共に 支へ合ひ 寄り添ふ夫婦 理想の老後
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道の端の 凍みた草木に朝陽照り 黄金に光る 冬の祝祭
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クリスマスデコの草木の金色に 首を傾げた雪国育ち
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懸案をいくつかかたづけたあとの秋のそらにはこころあそばむ
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トマトとお花 買いに出れずとも まあいっか ねこの寝顔が 見られるのなら
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イヤホンの片耳外し嫌そうな顔して遠く見つめる君は
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野菜室のピーマンようやく救出よ 合間にLINEギフトをポチ>いい夫婦の日
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寂し気にたたずむ君の足元のショートブーツはブラウンカラー
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永遠に 死ねぬ劫火に 身を焼かれ 輪廻も許さぬ 父騙る鬼
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滑らない吸い付くような指先の願い塗り込むハンドクリーム
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咳をして微熱こらえて仕事して さらに泳いでクタクタである
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箸を持ちこの橋渡るべからずと真顔の君に箸を割ったる
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なんとまあ二度目の蒲団の心地よさ こういうことをしあわせと言う
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今日はもう何もしないと決めたので 朝めし食べたら蒲団に戻る
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半世紀ぶりに重力働いて 母との暮らし 三体問題
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熊出ればフィットネスジム繁盛で散歩難民風と桶屋と
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アリーナの最前席で待つてゐるよみたき歌ははやくも地層
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