つまらない 一日終わり 二人きり 今日もおつかれ グラス合わせる
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天の川 短いよるに あふれ出す かの星たちの 逢瀬はまだか
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夕飯の 残り香薄れ あかねさす[枕詞] 昼にさよなら こんにちは●●●●●、夜
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養命酒 ツムラの薬湯 整骨院 ここまでしてまで生きる理由とは
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具体から抽象またはその逆で三十一文字がそれなりになる
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自らが作った歌は覚えてない味残るまま吐き出したガム
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ゴタゴタと短歌で愛を語る暇があるならすぐに会いにいけ馬鹿
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こんなでも日々精一杯生きていて愛したい人を愛す暇がない
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弱さとはある意味罪だ朽ちていく獣にウジが蠢いている
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どうせ死ぬどうせ死ぬなら好きにしたい君とこれから先を生きたい
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香水が夏の季語だと言う君に 絶対取れない言葉を送る
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気がつけばいつも窮地に立っている崖の上から見下ろす海面
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あれがあの星座だ、とはわからないが弱い光の星なら見える
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湖のほとりに白い家を建てそこで 永遠 を考えるね
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青色のボートわたしの安眠のために漕ぎ出し水面は銀
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確かなる世界のことを考える深夜にキャラメル作り始める
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雑魚も嫌スーパーマンのキャラも嫌全て嫌いな不機嫌中2
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ほうれん草 萎びそうになり 救出だ 今日もしめじだ お得意様ダブルパック
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棒アイス 齧りゆく内 溶け流れ 手皿で受けて シブシブ舐める
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晴れ上がる 空を見上げて 地を見つめ きらめく風に そっとドアを閉じ
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手拍子で歌がはじまるバースデーソングをきみに心を込めて
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誰もしないクソゲーが君は好きだった。僕を選んだ理由もそうなの?
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捨てられぬその他という名のフォルダーに 溜まったデータで動きが止まる
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フランス語で猫の舌と言う意味さ ラングドシャを咥え言う俺
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僕は今全ての孤独を踏みつけて 缶のコーラが開かないまま
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ケガはない?こぼれた氷手で払い 胸に当たってご、ごめんと言う
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帰り道ガードレールに腰掛けて フラッペ食べるイチゴとメロン
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打ち上がる花火の音にまぎれさせ キレイだよって言って見る空
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地元にて四十年もののクレープ屋 ご主人奥様二人きりなる>まだ通ってます
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友だちがひとりもいない俺よりも お前の方がつまらなそうだ
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