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七回忌 日盛りの夏庭 降りかけて 草むしりの亡父 背の面影
燻
(
くゆ
)
る
6
三歳児モップ指差しちんあなご今日から床はちんあなごが拭く
6
パッパッパッと 咲いてゆれてる 朝顔に 蜂やら蝶やら 心も動く
20
スマホ右バーガー左 ベッドへと 放ったはずの右手に在るそれ
3
茜
(
あかね
)
さし 照れる
月夜
(
つくよ
)
に
弓張
(
ゆみは
)
りの けざやかなりて秋の風吹く
5
そろそろと朝露はこぶ虫の声 どうして部屋の中で聞こえる
3
「胡散臭い奴は水にこだわる」と言った、君が飲んでるシリカ
1
かにさされ ほほにムヒぬる ごみだして 揮発成分 なみだがにじむ
11
こんな日は まださきにある さきおいも せずにみのがす もうあえぬひと
6
アクセルを ベタ踏みできる 年齢は 一八歳か 八一歳
4
自販機の オレンジ色の ボタン押す 君の笑顔で 心が火照る
2
右利きの 男は道の 右側で 左手つなぐ 妻の右手と
2
地を歩き 海を渡って 山登る 自己満足の 五体満足
3
許される気持ちを教えられたいの?いいよ飲んでも赤い液体
1
皆
(
みな
)
願う 夜空に流るる 光見て 我がこの思いも 流れてしまえ
1
ドロドロと 沈み泣いた 夜さえも いい日だったと 思えるように
1
天秤を正しく使えど機能せず 友の面影ひとり追う秋
4
剥がされた皮膚は羽化した蝶に似て守られることを前提とする
2
あの子の顔した天使が笑っている 私の信仰は350円で出来ていた
2
灰になれ 行き着く先は楽園か 憂鬱のまま
倦
(
う
)
みゆく日々よ
4
もういいよ あれもこれもと 後始末 「それでもこれは…」 心
絡
(
から
)
まる
8
避けていた 友との交流 再開も 病の話 終えて「またね…」
3
湿疹が 収まらずして 夏を越す 秋は名ばかり
夜長
(
よなが
)
エアコン
5
キューピッドの矢で滅多刺しにされたぼく、ぐちゃぐちゃに
刺傷
(
ししょう
)
拡げてくきみ
4
年下と言っても三十過ぎたとか。私に懐くも生保でごめん
3
保護費では難しくなる定期買い辞めたら他無いメディプラスジェル
3
ダイエットベースブレッドCMの実物ならぶコンビニの棚
2
青海苔と青唐辛子青のままお手洗いにて再会の青💚
1
処方箋出せば並んだ佃煮が魅力を放ち誘惑をした
1
調剤の海苔佃煮がヒットして大人買いして楽するご飯
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