風邪引くとくじらの声が聞こえる気がする苦しいけど窓開けてみる
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夢を見ることなど至極退屈で彼女は独り老いていった
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夜明け前 南、南へ 放たれた アルプスの山 切り裂く矢よ
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三つ目ガード あなたを見つめ 都市のバイパス てらす朝日の 一部となれ
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ダイエットせずともするりと軽くなる わたしの身体はまさに空蝉
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歌よりも懸案事項浮かびきて今年もおわる刻一刻と
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忍ぶ冬 ひらひら落ちる かえでの葉 風があやつる 赤き踊り子
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太陽も早寝遅起き冬の間は人逆らわず布団沈みて
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朝昼晩返る挨拶嬉しくて ニャン猫語でもいいのこだまじゃないなら
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後悔の海に首まで浸かったら あとは静かに目を閉じるだけ
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今日はまた 失敗ばかり思い出す だからチンして さっさと眠る
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楽しみと義務は等分のほうがいい 義務ばっかりだと息が詰まるよ
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先のこと考えてる?って言われても精一杯な今におやすみ
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冬晴れの荒川の北はるかなる 筑波の山の両の頂
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名もなき公園の落葉樹に囲まれた冬の朝 百舌がひと鳴き
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同じこと清少納言が詠んでいた恋の心は世紀も超えて
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もしも世に桜が存在しないなら?もっと脳内平和裏だろうね
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夏の日の水も今は凍ってて今は春風溶かしてるとこ
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書くことは特になんにもないけれど右手にペンを持ち続けてる
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なくなった。静寂に身を焦がしそう羽音としぶき秋の夕暮れなき身にもあはれは知られけりしぎ立つ沢の秋の夕暮れ
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寂しさは色が理由じゃないみたい裸木の山秋の夕暮れさびしさはその色としもなかりけり槙まき立つ山の秋の夕暮れ
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見渡せば暖色はすでに死んでいて海辺と小屋と秋の夕暮れ見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ
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コーヒーの 香り芳し 冷風と 朝日に染まる 黄金卿にて
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風呂上がり牛乳ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクで空になり
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有終の美のあざやかに冬の朝 けやきともみじ寄り添いて燃ゆ
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見る夢が 波乱万丈 うつしだし ついはバスの 窓から青空
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順調に進んで予定より早く帰れるいいねI LOVEビール
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見てるかい? 二人で見てた この紅葉 我は部屋から 君は空から…
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まちごうて間違うてつかわんといてな」母には言う 旦那に言う時 なぜか標準語
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旦那氏は ワイルド系でもないけれど それでも寝言「ちまちまちゃん」は可笑しい(笑)
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