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「あと何度」数うる指をそっと閉じ 日曜朝のトーストを焼く
32
衣川 仁王立ちして 死してなお
主
(
あるじ
)
を守る 盾の弁慶
9
ぷっつりと噛めばはじける春の香の 翠の粒やえんどう豆食む
33
人並に 結婚したくて 婚活し 見栄をはりすぎ 相手決まらず
12
陽の矢射し 垣根しなだれ 朝顔の 陽背負いし影 薄れ消えゆく 黄昏れの
7
ピザまんが売り切れてるという絶望で始まった今日の休日出勤!
12
メチャ手際 ええスタバの スタッフに 追いつかなきゃと オタってしもた
8
真っ白な紙の中から現れし尾っぽを立てて迎え出る猫
22
透明の水彩画からこぼれ落ちだいじな
欠片
(
かけら
)
うまく
描
(
か
)
けない
19
見晴し台広がるいなべ花の海助走をつけて飛び込んでみよか
26
閉づシャッター並ぶ 寂れし商店街 宵闇を灯すLED
30
椿の森木陰の轍に雨は降り花が落ちれば波紋広がる
14
壁時計の電池が切れて三時間。ずっとこのまま十時ならいいのに。
9
仕事って嫌だな。心がモヤモヤする。今日も一枚、宝くじ買う。
6
一粒の梅酒の梅に染み渡る 過ぎ去りし
時間
(
とき
)
の流れを想う
26
ゆるるりと自分を満たす一人時間 気ままサプリが吾には効くらし
39
北風に 凍えてなびく 梅の花 春は足踏み 曇天もよう
32
俯きて君を見送る紫のクリスマスローズ風のささやき
33
戦火の世 平和の夢は踏まれゆく草は倒れつ「イマジン」詠う
29
いつまでも想ってるのはわたしだけ魔法の言葉で片づけないで
9
雪解けの 春の陽気に誘われて 季節を食むる茎立摘めり
27
宵闇に散り際を急く花ふらし ゆく春惜しみ並ぶ歩早む
19
雨上がり 立ち上り来る土の
香
(
か
)
を 風が運びて啓蟄の
候
(
こう
)
27
街びとはこんなに高い米を買う農家を離れ街の苦を知る
42
微笑めば微笑み返すレジ台にやっと届いた小さき子の指
19
真夜中のタイムスリップ五分間赤いイヤホン聴くビートルズ
11
水底の砂のお城に誘われて歩くせせらぎついてくる影
8
十二月二十三日に生まれたり サンタの乗ったバースデーケーキ
7
年の瀬にあれこれ言ひし干支なれど思ひ出せねど正月は来ぬ
6
いつまでも荒れたまんまの唇に塗ったリップの色はオレンジ
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