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女郎蜘蛛ひかりの領土編みあげて露のダイヤをちりばめて待つ
13
酷暑に背丈を低く耐えたなす秋の雨で急成長
8
爽やかに洗濯物を取り入れて干し竿の先 見ゆる筋雲
14
半身の月は蜜月あわさって光と影がひとつ輪となる
11
ミリバールならばその気にパスカルは未だ馴染まず台風の頃/お年寄り
14
逢えなくて 夏なんか過ぎ去っていい ヒグラシなんか鳴かなくていい
10
ことごとく臓器提供したようなキャラメル色の蝉の抜け殻
17
カーテンのゆるくふくらみ爽やかな風の抜けてくわたしの住処
11
胸抱かれ 寝息も立てず眠る児の 美し足に母の愛見る
5
えへん虫咳を誘ひて腰刺せば賞味怪しき飴にあり付く
8
エッチ
前
(
ぜん
)
は奉行だけれどエッチ後は縮緬問屋の隠居になるの
7
サツマーゲ 『薩摩揚げ』と知りたる日 小五の夏の 大人びた日
10
これ言うのポリコレ的にヤバいけど精液の値に人種の差あり/社会派ヒューマン短歌
5
君からの 残暑お見舞い 見返した 今でも君は 変わらず綺麗だ
8
さわがにの子らが隠れた岩かどにまだ夏だけがこちらを見ている
11
ラジオから アメリカ音楽 聞きたくて アンテナ伸ばす 夜の電波に
9
『悩みごと解決せぬはあきらめる』それが出来たら悩みはしない
25
防波堤 一人たたずみ 波しぶき 迷える心 打ち砕きゆく
11
今更に息するように嘘をつくそれはいったい誰かと思う
16
『息コール 娘メール』詐欺被害から守る 注意喚起のポスター/通勤バスで見掛けました
21
酷熱でたとえ選手が倒れても 責任とらぬ客ぞ浅まし
5
伸びすぎた 前髪揺らす 扇風機 今日も外出 見合わせる昼
9
ひとの名の靄もやうごと 四時間後 みそひとひねる ぽつりと落ちる
7
本人がやりたがってるスマホとめ 野球はとめぬ二枚舌かな
4
ブチブチとティッシュの中で潰れゆく 私の巣穴にお邪魔しないで
5
一日に初めて声をかけたひと されど語れば人違いらし
7
感動をつくる製造ラインにて 高校生がタダで働く
4
「球児らが求めている」を言い訳に 誰も止めない残
酷
(
酷
)
な
ショー
(
暑
)
6
後悔を 後悔と知る 今更に 知らない父を 今は知りたい
6
幾年も愚痴の弾丸雨あられ声に惚れたるわれの無傷よ
9
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