つぼ八や養老乃瀧通っては鳥貴まぶしき昭和の夕日
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目に留まりこころに留まる楽しさが ひとつふたつと増えていく春
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青き日のきおくに酒を注ぎ合ひ同い年しかゐない呑み会
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不都合さ 出始めて知る 老化なり 長い付き合い 時は過ぎ行く
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羊焼くアベルを神は寿ぎて 穀物捧ぐカインを疎む
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また来ます またとは何時か ふわふわと 予定に書けない 予定が増える
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前世での 約束のため 現世へと 君を探して 約束の地へ
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青空へ白木蓮のつぼみ立ち再起の君へ春を祈りぬ
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いつからか 砂糖入れず飲む珈琲 苦き味わひ心に満ちて
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一輪車押しておうなは春の道 株に土付くほうれん草乗せ
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ネギ油 炎が上がるカウンター 香ばしい麺 一気に食す
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小窓から 月灯り漏れ 静寂な 離れの茶室 無の一服を
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歌の橋 月まで千年つらなりて重ねる短ざく飾る浮世に
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ニコニコと いつも機嫌が いい俺を 嫌いと言う奴 いつも不機嫌
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書きかけの言葉の脇に茶も冷えていつよりここに我ありしかな
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液晶の青き光に浮かびしは誰が指の跡ぞ名もなき塵か
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エアコンのリモコン探す3時半 28度の脱出ゲーム
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一夜にて大地を覆いて地を築き幾世いくよ幾歩いくほに減る土瀝青アスファルト
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君がためクレーンゲームにお金積むボタン押す指に期待ふりつつ
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「このたびは・・・」心とりあえず会見でうわ言連ねる紙のまにまに
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春のはず視界は温し凍る風お昼の旅びと陽風サンド
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生き抜けばいつの間にやらフル装備キズは消せないあとの祭りで
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孤の粒で磨けば光る木目かな熱に応えて艶は浮き出し
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紅しじみ風の野の辺に吹きまぎれ草端にやすみ今日は居るらむ
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初歩的なミスで叱られ帰り道、ちびちび飲んでる春のお汁粉。
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「会いたい。」とLINEしかけたその指を、デグーが優しく甘噛みしたよ。
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芋けんぴ。先が結構尖ってる。孤独な頬をつついてみたり。
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コインランドリー。中島みゆきを口ずさむ。回る回るよ、パンツは回る。
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誰のことも信用してないあの人は、若い頃かなりモテてたらしい。
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各地にて 開花予想の 来たる春 ところがこちら 雪の知らせが
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