忘れないあん巻きの味優しさよ同じ職場で十二年間 退職する みよちゃんへ
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バス停に降りらば 宵の散歩犬 我が膝元へ寄り 尾を振りぬ
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天高くあかい晴れ着に千歳あめカメラ睨んで母には涙
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椿の実 硬く丸まり時を待つ 己の胤(たね)を弾き出す日を
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中庭の 金木犀の 薫り受け コーヒーを飲む 贅沢な朝
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雨の日の 生駒山には 白霞 仙人でなく 何がおるのか
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肯定が否定に変わる一手打ちオセロの石は真黒になりぬ
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唐突に手繋ぎ拒否したあの日の吾子 少年へと脱皮 寂しき追憶
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独善の限界見えてきてやっと首相一年だね早苗さん
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秋来ぬと キンモクセイこそ 知らせしか われは忘れり 人に会いしを
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いにしえの フランス王妃の首飾り なぜか私は 赤く見えて
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美しき フェロニエールを見つめれば なぜか瞳が 私を追うの
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ドイツパン香ばしく焼けていい香り 「今日はいらない」君の一言
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杖の音にワンコ止まりて首傾げ見知らぬ婦人(ひと)とおはようの径
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鱗雲 ジグソーパズルのひとかけら 夕焼け空からぽろりと落ちる 
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真っ暗な 砂利道抜ける 近道の 出口を灯す 自販機目指し
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燃え盛る恋とシネマの暗がりにどこまで伸びるか摩天楼
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何気なく 裏のお寺の鐘つけば 大通りまで しみじみと鳴る
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上人になる訳じゃないただ一つ泣くのは辞めてあなたを忘れる
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憎まない恨みもしない羨まない幸せを追う解けた呪(まじな)い
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静寂にも 耳の中には 音がある 気になる人は 耳鼻咽喉科
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生まれ落ち成人までのあの日々は流星群の尾の消える速さ
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なんとなく人生終わって良いよねと自問自答で死を選びそう
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恋愛の浮足立ったあの日々はきっと脳から麻薬が出ていた
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好きな人どこかに居るんじゃ無いのです愛する事を先延ばしです
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出ていくと言わず出てきた家に居る花嫁タンスにひと目会いたい
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情報の 漏洩ニュース 多すぎて 多いとなると 気にしない気が
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ゴミ袋溢れんばかりに艷やかなカブトムシかと見まごう栗皮
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ひたすらに栗の渋皮剥く時にこれが無心と言う事なのか
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美容師も卸業者を介さずにネットの時代と先輩が言う
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