まくらさん さっき もひとつだしたのに ひとつまくらがよい ねこたちよ(笑)
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どつきあいおわりて ねこたち くっついて へいわにねてる ようは要は なかよち
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ウンザリす、百十話もある韓ドラに気づけば見入る 秋の夜長は
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ヤニカスや  空に舞いゆく 白煙に  匂いまとわる 濱の晩秋
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昼下がり  バスセンター吹く 風は今  纏い香って アイスコーヒー
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早朝に冬の近づき感じつつ吾子で暖取る二度寝の布団
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どんぐりの種類がたくさんあることを子どもに学ぶ秋の公園
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空き缶と思って見たら夕焼けの空がちょっぴり入っていたよ
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糖尿病の母の指先 注射のたび不安で身震いひとつ
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美しいひとの美しい読み方 ページを捲る音は讃美歌
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薄紅のちひさき蕾ほころびて十月桜ジュウガツザクラ青空に溶け
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人生を盛り上げてきた恥ずかしい挑戦たちを勇気と呼ぶの
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バインミー食べたくなって遠くまで足を運んだ休日ランチ
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欲深きこの身の猛き欲の深さよ 人生の解像度が下がる
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詠嘆でガザイスラエル詠ずるは 卑怯の極み道楽の果て
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花曇り隣の辞書にマーカーを隙じゃなくて鋤でもなくて
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隕石であした地球が滅ぶともキャッチボールの音は聞こえる
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ずいぶんと遠くまで来た目の前のビールグラスの泡は消えて
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生きるなら楽でいたいね真っ黒の日用品リストほんとに要るの?
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この町に住んで結構長いですだってパン屋のシールこんなに
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向かい合う自分の鞄 カフェオレとジャジーな音で他人のように
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降り積もる金木犀の橙が辺りの季節を酸っぱくした
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悩む人 苦しむ人に 手を伸べて 癒してしまう イエスを愛す
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目立たない 口も開かぬ 人間に 声をかけたる イエスに倣う
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嫉妬する女の描写見事だわ現代いまでもいいね蜻蛉日記
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金持ちや 偉い人には 興味なく 苦しみ人に 幸いがあれ
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秋の陽と 金風受けて 薄(すすき)揺れ それだけなのに 心も揺れて
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弱き人 小さき人を 助ければ 天の御神は 微笑みたもう
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憐れみの 心はすでに 遠のきて 恐怖のために 息絶えぬよう
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死を前に 穏やかにして 泰然と している自信 全くないわ
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