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ランクひとつ落としてみよう思案して手に取る米の五㌔が重い
28
差し込んだ光を編んで君宛てに冬の夜空で凍えぬように
10
水溜まり ネオンが映る 路地裏を キミを連れ出し 街を出た夜
7
野放しで己を律せぬ二十代 仕事のルールをじゃんじゃん破り
13
バイカル湖青い北風白い水下向くナターシャ上向く私
4
風邪気味の喉に優しい布マスク着けて眠らん微熱の夜に /手作りのゆるゆるマスク
29
大陸の 友と語りて笑いあう 小さき外交 祈りかさねて
54
殴られた日からわたしは考えることをやめたの脚を捨てたの
4
薬局でリップクリーム買いし時浮かんだ歌が少し切ない/直前の拙歌
8
両手で箸を持ってハンバーグを割る君は片手でハンバーグを割れない
4
気がつけば ひと月休み 無く仕事 月夜に照らされ 自分を労う
26
此処
(
ここ
)
までは漂ってきた草の
絮
(
わた
)
濡れた舗道に
下
(
くだ
)
って終る
8
秋深く 静かに咲きし お茶の花 可愛げな白 主張し過ぎず
24
水足りぬ植木鉢にも似てる様な食う喋るしか使わん唇
6
ウォーキング 始めてみたは いいけれど 三日続くか 最難関よ
18
犬を抱き小雨の中を早歩き 師走の足音から逃げるごと
26
片付けは したら勿論 いいけれど 散らした部屋も 居心地よくて
17
半分の 月が私に お似合いと 満月ほどに 完璧でなく
34
一年はあっという間に過ぎるのに あなたに会うまであと2週間もある
15
セーターを着るか着ないか携帯の天気予報は小春日和と
10
何となく微笑み合える知られずに同じキャンディ口にしてたら
16
我のため
雑草
(
くさ
)
を摘んでは土産とす
認知症
(
やまい
)
の祖母の不変の愛情
27
黄昏
(
こうこん
)
に包まるる街
鴨脚樹
(
イチョウ
)
の葉積もりぬ歩道 黄色い
晩秋
(
ばんしゅう
)
25
ハリ刺した揺蕩う本音チクチクとホラ吹き顔に滲むシオ味
6
暗幕
(
あんまく
)
に 散りばめられし 銀の鈴 夜風の揺らす 星の
音
(
ね
)
いくつ
27
寝る前のポテトチップスばりばりと 月と一緒に太る晩秋
25
今年イチ 抱腹絶倒 したのはね 腹部エコーが こしょばすぎたの
7
クリスマスプレゼント 喜んでもらったよ あとはクレープ買ったら帰る
19
胃カメラで 吐き散らかすも 異常なし 私の尊厳 致命症だが?
4
哀しみを赦せる日々がやってきた 水を湛えたスポンジを押す
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