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野次馬の目も抜いてみたいお年頃 給湯室こそ我がガラパゴス
8
病院の玄関までの上り坂 花吹雪舞い温い風吹く
35
満開のあとの名残りの花咲かす黄緑ピンク恋人桜
16
たまきはる 君が命か ひさかたの 天つ御空に 帚星飛ぶ /挽歌
14
携へて 鞍馬に行かむ かねごとの 花咲く春に なりにたらずや /挽歌
10
明日といふ 日がなきことは 夢ならで 逝きて帰らぬ 君を悲しむ /挽歌
14
待ちわびし 花咲く春は 巡れども 黄泉竈食(よもつへぐ)いの 君は帰らず /挽歌
12
花冷えの 雨降り出でて 悲しみの ふたたび返る 君が四七日(よなぬか) /挽歌
17
母親に
抱
(
いだ
)
かれし子に
抱
(
いだ
)
かるる ぬいぐるみの丸い顔揺るる
31
人生で最後の春休みが終わり大人の重みを背負うリュックだ
33
風に靡く 洗いざらしの 洗濯物 負けじと白さ
競
(
せ
)
った雲一つ
6
暖をとる猫の重みの懐かしく 膝は空いてる 桜散る頃
19
サクとろのオムレツサンド食べてはふっ美味いと笑う君の愛しさ
23
殺してやるゼッタイにという落書きだけ錆びていないガード下公衆トイレ
8
ルビーレッドキウイの季節がやってきた 紅く紅く紅く あまき果実よ
25
真夜中に イタズラ叱った 次の朝 より念入りに ねこを撫でよう
30
またひとつ着ている服を薄くする桜青空六月の陽気
27
本当の春はここからと 葉桜をきっかけとする
緑
(
あおき
)
季節よ
8
この春は花より蕊のこころして落ちゆく
汀
(
みぎわ
)
水面の揺れて
13
街角でちらほらみえるポスターの 前職の笑顔やけに薄くて
8
バス停で待つ人に少し
笑
(
え
)
み残し 駅まで歩く1.8キロ
11
「高校生のうちに人生楽しみな」そんなこと言う人にならない
14
春の陽にはしゃぎ過ぎたような花びらが 開きし庭の赤いチューリップ
8
思はでも過ぐせるものをなかなかに面影追ひ
来
(
く
)
春の夜の月
14
ハムエッグ久々に食うハムエッグ気持ちいいほど
薄
(
うっす
)
いハムだ
24
腰掛けてふたりの手と手が出会うとき それは花びらのかたちをしていて
10
つがい鴨 仲睦まじく 微笑まし 南風吹くや 日温まりて 北帰りゆく
7
春風になれたとしてもこの声は あたしのこの手はあなたの元へは
8
日溜まりの テラスに留まる つがい鳩 その後ろ影 光り輝いて
9
早桜美しく咲き散るさまに 貴方を重ねてしまうのはなぜ
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