触れなくも七十年代曲流る 頬赤らめる我 見る人もなき
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幾たびも出し入れしては思い出の甚吉袋や『おわら娘』の
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原詩とも夢ともつかぬ歌の香は満つる月みて蕾ひらかせ
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穿つ夜に抱える闇は髑髏しゃれこうべ 頭へ噛みつき夢をも喰らひ
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叔父さんを何度殺せば済むのかと叱られていた奴思い出す/嘘ついてサボる
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失望も過剰な期待も生まれない過不足ないのは多分幻想
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言外の意図お互いにミスリードしてすれ違う推察の罪
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街宣車 子育て世代を 助けると ふれ回っては 寝る子を起こす
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留年の二文字を振るナイフから 逃げ切るために解く過去問集
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人は皆 知らぬを恐るる わけでなし 知り覆る 今を遅るる
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喧騒の遥か見上げる駅ビルの無駄で虚しい旅路の終わり
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組み立てに、必ず二人用意して。ネジを締めたら戻れないから。
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親孝行したい時には要介護これさえ愛と呼ぶしかなくて
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人に怯える人のこと馬鹿にして犬には涙ながすくせして
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みつみつと雫滴るつららかな冬の温き日にたまゆらの露
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えッ逃げた?逃げたみたいだ逃げたのか逃がしてやれよ逃げたいんだろ
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不合格通知で折れるナイフなら 今の私が研ぎ直すんだ
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平日の暗闇の中 反射した顔が轢かれる先頭車両
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過去というナイフ持った俺が来る 刺し違えても未来を守る
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君のことを忘れるのにお金がいる タトゥーみたいな愛し方をさせて
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孫の背に 花が咲きたる ランドセル どれも可愛や 祖父母のイオン
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逃げ道はすでに破滅で埋まったし血まみれの手で解答埋める
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顔見ると ことば少なく 交わす父 いつからこんなに 細くなったのか
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引き寄せて 強く抱き締め 一言。と なんどもなんども 反芻したのに
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華やかに 車両彩るラッピング 乗れて幸福感なる通勤
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耳搔きに うっとり目を閉じ 我が愛猫 癒されてるのは わたしの心
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義父は今霞む記憶の実在を日向の椅子に見つけたようだ
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何故君は 他人事かと 問うよりも 俯瞰的ぞと 褒めてほしけり
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良いことが起こるとかいう壁紙を保存しちゃうよな私かわいい
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朝顔と目配せしたり人として扱うことに慣れなかったり
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