バスの旅添乗員のイケボイスとうとうと歌う唱歌「ふるさと」
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自らのためだけに自らを生きる私の他人への無表情
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少しずつ少しずつでも強くなる 攻め続けること忘れちゃいかんよ
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あなたではなくて「女」という何か大きな存在と話している
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お湯割りの梅干し入れた焼酎が散歩で冷えた身を温めた
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わがたち はしりまわって おみみヒヤリ さあさ寝るぞよ ふたりともおいで
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スーパーで二百円した焼き芋は四百グラム超えの大物
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庶民の街の向こうに落ちる紅い夕日私の偽り道連れに
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嘘も弱さも脆かった?琥珀色の潮騒が浜を濡らすみたいに
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あと3年そう決めたの何を?何が?いいえとくに意味はないの
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「さむっ」「あつっ」と反対言葉を連呼して 寒夜かんやのコンビニ 肉まんを食む
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血管の如く広がる大樹の 陽光の滋養いっぱいに受け
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ハマの番長番長さん わんちゃん好きか 微笑まし 犬猫番組 しんどくとも和む
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むなしさの埋め合わせではないかしらその美辞麗句巧い優しさ
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本読めず映画も観れずテレビ無しさあて一体どうしたものか
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はじめてのややハスキーなきみの声心で軽くハイタッチ音
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寒風が幾日ぶりか戻り来て ほわり湯気立つ甘酒日和
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還暦を とうに過ぎたる 雛人形 今年も家を 明るく照らす
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ボケよけにと妻のはじめし数独は超難関で我は手が出ず
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五時は五時でも五時じゃない 窓の外、さえずる鳥よ「おやすみなさい」
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光量の数値を測る機械にて測定不可を発するあなた
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岩の上牡蠣が育てたシェルターを割ればしたたる潮の記憶よ
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丹田もあっためてるのに 気息奄奄きそくえんえん 月のさわりよ 今月重すぎ
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妖精はどこからやってくるのだろ マジですか?って思わず叫ぶ/ありがとう きのぽ様
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ゲーセンでいろいろぬいを取ったけどいちばんのオキニはカネオくん
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外に出ないで死ぬことをかなしいと感じたこともなかったのにね
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お大事に!私も匂い戻りません。妖精さんよ早く帰って…/よたか様
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鎖国さこくまも台場だいばみなとは 押し寄せる 海の外の 荒浪あらなみえるか
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鎖国さこくまも台場だいばひび文春砲ぶんしゅんほう 海の外まで 波紋はもん広がる
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音もなく優しく私に忍び寄る またまた来たよコロナの妖精
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