大風おおかぜと共に伝わる春のれ窓枠叩くあめ心細く
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律儀にも 御礼のメールの気遣ひに 片恋と知りつ躍る 在りし日
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映像の凪の海には眼に見えぬ うねりに満ちた波の本質
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宵の雨  止める朝に  飾り窓  覗く空色  蒸し暑さ匂わせ
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今年初冷し中華に舌おどる 甘酢の冴えと茗荷の香り
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当然の  ように始まる 今日の日も  一日無事に  過ごせますように
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蓮の白 錦糸に海老の紅はねて友を寿ことほぐ母の膳かな
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終電に残した想ひを迎へにと素足で翔ける金星の端
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ガラスペン 折れないように 紡いでも 結局朝には 引き出しの中
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ガラスペン 割れないように あのひとに 今日も出せない 手紙を綴る
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農鳥の富士のふもとに水張れば早苗風立つ通院の道
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イヤホンの接続無効オバさんの耳から漏れる中森明菜
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聞こえくる 田起こしの音響き来て 春の鼓動は良きリズムかな 
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母親のポツリとこぼす言の葉が察するにあまる朝方の窓
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きみがいて ともにいられる くうかんを ああああと うれし初夏かな
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母猫が 仔猫を連れて やってきて 僕の釣果を ぜんぶ持ってく
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二十四度にじふよどの最高気温に岩木山の雪形ちぢみ初夏モードなり
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陽だまりの 丘に登りし 昔日の 想ひ出よぎる 君の墓前や
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風音が 見えなき黄砂 予見させ 大陸の余波 風下の国
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春らしい 服装するも 帰宅する 時間次第で 冬の装い
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死にたいと 思ったことも 生きたいと 願ったことも ないまま生きる
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春雨の 雫ころりと 優しい音 鈴の白花 アマドコロかな
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東屋の雨音と葉桜 躑躅萌ゆ 竹の梢や季節の窓辺
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目が合った その時それが お互いの 人生さえも 変える事あり
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よう呑んで路上で臥るには良え季節 枯れた桜の花弁も愛しい
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お出掛けは 年に一度の 里帰り 羽根が生えたよ 半世紀前
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焼きたての 鶏モモ ぼんじり わかめ蛸 胡瓜に土佐酢 お銚子傾ぐ
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一本樹 幹の捻じれて 陽の揺れる 藤棚涼し 風ありがとう
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「米相場」 「オイル事情」 根本は 資本主義の 崩壊前夜
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焼きたての だし巻き卵 大葉さん 小富士を乗せて 燗酒もひとつ
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