カルシウム足りないのかな意味もなく怒る自分が情けなくなり
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祈るよにいだきよせるよ言葉にはならぬ気持ちに突き動かされ
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「がんばろう、神戸」のフレーズ大好きだ 心はいまだ神戸市民だ(もうじきルミナリエ)
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彼の国は既に美国にあらざりき カードの表裏色を窺う
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意味もなく左小指にはめたいわ 伸縮性を備える指輪
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すり林檎母の差しだす匙舐めた回数分だけ大人になって
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何処となく違和感覚え子のひたい手を当ててみる あぁやっぱりと
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今どきの名前のように母が言う「おかわりあるよセリナズナ粥」
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補助具着け歩くワンコに歩を合わす若者の眼に温もり宿る
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新しい手帳で一月覗くたびぼくの二十歳が近づいてくる
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遠山に冬鳥きたる朝明けの窓より望む頂の白
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天井を超合金の鉤爪かぎづめで引き裂いたなら清い群青
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つまらないことで姉とケンカする 母がじーっと見てたと気づく
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フワついた耳鳴りありて父母よ孤独な朝のゆるウォーキング
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毛筆それっぽく見えれば筆ペンOKよ(らしいですよ) 吾も買い揃えて書くまで(相当)ブランク>めちゃ頑張って汗だくで書きました〜ギリギリに😅
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悩み事 黒縁写真に 話し掛け… あの頃もっと 話せば良かった…
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雨が止み空に架かった七つ色根を掘り返せ虹が呼んでる
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連れられたトイプードルも立ち止まり株価ボードをながめています
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吹く風に 靡く黒髪 掻き上げて 今日も寒いね 二人は帰路へと
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山形の土産に頂く棒鱈は七十年ぶりのおふくろのあじ
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題よりも半紙毛筆縦書が吾には越えれぬ高い敷居よ/歌会始の詠進要領
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うっすらと動いたようだ 鏡像は私であって私ではない
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ごめんねのあとに言うんだありがとう 私の彼氏奪ったあとで/妄想短歌(怖っ)
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家チャーハン油少なめ味薄め 塩らっきょうを添えて整え
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人生の逆転かけたレースバトル気分はカイジそれかビリギャル
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あちこちの 不調を抱えた アラ還の 話は咲きぬ 梅より先に
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略称で組織の正式名称がただ去っていくレトロとともに
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コンテナを掴むガントリークレーンが岩手の語源になればいいのに
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あたためて圧力かけてカーボンをダイヤモンドに成れる日まで
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美しの人もて陰に並びては列をなしたるバビロンは冬
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