手をとってあなたの顔に触れたきに息をあげたい私の息を
6
汚れないけれど遅刻はしてしまうデジタル仕様のチョコレート
7
かろうじて路上に残る花びらが春の証しの汗をかく午後
14
キーパッドの0を押すたび亡くなった祖母の名前がサジェストされる
5
一斉に緑に着替えて夏を待つ桜が散った後の山々
16
乙女らが松浦の川の光る瀬に鮎子さばしる夏は来にけり
13
写真嫌い 向けると背けるその背中  うちの子でした うちの子ですね
10
帰り路 ウサギみたいにピョンと跳ね 今日のワクワク ママに報告! /新一年生
19
着飾った「愛してる」よりバンTで「大好きだ」とか聞きたいんだよ
5
不通過の 履歴書で知るきびしさよ 五十路の私の現在地
16
心より ポロポロあふれるこの想い 断片あつめ 短歌今日より 
15
やっぱり私 きみのこと嫌いなんて言うけど きみは羽音程度でしか無いのね
4
思い出のページを一つめくる音「帰りたいよ」と滲んだ涙
12
アネモネの種の息づく夜明けには紫一輪立つ石段の端
29
有名人の炎上なんて対岸の火より遠くてガス火が怖い
24
恩寵か出もの腫れもの咳くしゃみ頭痛腹痛腰痛歯痛
6
気になってまた会いに来た柴犬に「売約済」の真っ赤な文字が
30
君といた春そそぐ海ふかみどり 炭酸水と後悔で割る
26
撮りためた スマホの写真に エセ短歌 添えたフォトブック 作ってみたで →🦓で
13
薄氷の 弾け砕ける 春日和 淡雪溶けて せせらぎ早し 野山さえずり 木の芽たつ 
6
韓国のGPSを語る母指摘せぬのも愛の一つか
33
ギロチンが御神体だという神社参拝したい供物を持って
8
開け放つ 窓から入る 風はただ 雲行きだけを 教えてくれる
32
ふんわりと 浮かぶ白雲は 綿菓子か「おやつ」がわりに 甘い雲食べた お題(おやつ)
5
あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を 独りかも(鴨)食ふ /パロディ短歌選集
13
これヤゴもバクもカエルも浮く池の(しる)とも知らぬ王様席へ(百人一首・十)
6
鼻の色は移りにけりな痛面(いたづら)に杉の(こな)降り泣く目せし間に(百人一首・九)
5
わが甥は琵琶湖のマスにシカトされ嫁にうじうじ人の言いなり(百人一首・八)
4
ガマの腹切り裂き見れば春日屋の三笠が山と出でてツキかも(百人一首・七)
5
借る詐欺に渡したカネは億千万シラ切らるればサルボボを蹴る(百人一首・六)
4