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宵闇に 染めぬらし わが
庵
(
おり
)
は 胸の打ち音なふ 重圧の籠
9
道の
辺
(
へ
)
に
列
(
つら
)
ぬ
柑子
(
こうじ
)
の 街灯の 陰る麓に 五分の魂
10
ハロゲンランプが照らす四車線 橋より眺む 我は何求むらむ
9
分け入れば いとど深くなる
山道
(
やまぢ
)
かな 惑ふは我か しるべなき世か
11
おいおいおい踏むんじゃないよ野良猫を野生の掟は止められないぞ (★評論歌へパート
3
)
14
山に棲む
蛭
(
ヒル
)
は葉の先伸び上がり道ゆく者の匂い嗅ぎつけ (★評論歌へパート
2
)
16
紫を朝日に染むるアネモネよ 石段の
端
(
は
)
に凛として立つ
24
昇りゆく 君のたましい 月に乞ふ 迷はぬやうに 闇を照らせと
16
烏がね「僕らの色が青ならさ人は微笑みくれたかな?」って
15
選挙だと電話してくる初恋のあの日もうないならかけないで
26
薄氷の 弾け砕ける 雪解川 せせらぎ早し 岩を喰むまで 渦を巻き
7
薄氷の 弾け砕ける 春日和 せせらぎ早し 岩を喰むまで 渦を巻き
6
鳶の短歌思わずいいねしてしまう私の町はトンビが多い
20
幾重にも 波は拡がり 果てはなく 幾世紀にも 世は引き継がれ ★
「Mozart」
(
モーツァルト
)
に触発されて」
15
え、お、あ、うん 俺、夢、見ない んだよとは 言えないからさ おお、とだけ言う
5
桜散り 春過ぎさりし かと問えば 花水木答う 白妙の袖
7
自転車で海見て帰る往復は六波羅蜜の百キロの道 「涅槃までゆく修行」
26
夕霞 列車の過ぎて静まりぬ蒼き川へと登る自転車
21
蒼天の 鱗雲へと 風を抱き 翼広げる トンビ眩しき
21
朝早くペダル踏み込む果てなれど煌めく海に全て敵わぬ
24
長き坂 登るペダルも 頂上の 菊とキスして 清き風かな
18
道脇の運河を照らす空撫でて霞む漁船のキラキラ光る
17
タンポポの枯れ花抱きて 来る風に 抗い踏めど 揺れる自転車
19
陽と風に 白き帆揺れど 停泊の日本丸から歴史も学ぶ
13
陽を抱いて 黄色ピンクのオキザリス 風と終待つ 故に恋しい
18
薄氷の 弾け砕ける 春日和 淡雪溶けて 雪解川早し 岩を喰む
6
近づいた君との距離もいつの日か本当の濃度が薄れてゆくのか
6
歳をとり生きているほど難解なこの世の摂理を教えてください
11
母を送り父を送りてはたとせのやうやう溶くる春のゆふくれ
13
溜息もすぐ湯気に変わるから今はさみしくないよひとりの露天
7
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