木陰分け切り通しの空の透き澄みてわが身に翠の風や貫く
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石ころの中にも稀にキツネ石磨けよ磨け玉なれずとも
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古池や亀の甲羅に水の円母に子一人空き家予備軍
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氷足し冷茶作りは夏仕事朝の涼風すずかぜ夏もしっぽへ
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「なぞのひと?」トイレの中で大喜利短歌 謎解き短歌も作れるのかな?
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きれいごと言いつづけやうあちこちで出来ますやうに終戦記念日
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この恋はかたちをかへた自己愛とおもへばさむるこころかしらん
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蝉の声聞こえ始めた散歩道「おはようございます」人の声のあたたかさ
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むうむうと 唇とがらせ みるものの 変わらぬ状況 引っ込めるタコ
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移りゆく肌に感じる風の色「秋だね」と言える人恋し
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ぜだろうワッと感じるッキング との気配がたんに消えた!
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玄関で折りかけの鶴を発見し さまざまな祈り込めて無心に
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酔ひ覚めの浮腫んだ顔をひっぱたけ 昨夜の醜態打ち消さむかな
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酔ひ覚めの火照った喉と罪悪感 一息に飲め冷えた青汁
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打ち上げて 散りゆく花火 儚くも 恋の行方を 映すかのよう
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谷折りと山折りを間違えた鶴がつま先立ちをはじめる夜に
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愛がほしい君の一番の愛がほしい その手鏡を割りたいくらい
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朝ルーティン 一仕事終えて ラベンダー茶ラベンダー ほっと一息 今日もいい天気
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陽は西へ 残暑のほてり 持ち去りて 涼風を運んでくる 黄昏
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幾つもの望遠レンズ連なるや伊吹の山にイヌワシ舞ふ夏
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つまらぬは 眠りの窓に うつろいて わが現しには さも現れぬ
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戦争より戻りし数多あまた現代いまならばPTSDの診断うけむ
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ご母堂の葬儀出られずホームラン「衣笠」伝説思う盆の
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年々と夏を超すのが一苦労 花火も祭りもう充分だ
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先人は満月仰ぎ盆おどり 今宵の下弦に精霊嘆く/ 先人は旧暦の盆
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雨籠り君持て余しチューハイの琉球玻璃はりの物寂しき色
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盂蘭盆会 亡母と遊びし手花火の 火薬の匂ひ蘇りをり 
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亡き長女猫あのこ お盆に一緒は ひさびさで お供えの金魚ぜりぃは おいしい?>「けいにゃん」へ
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カリカリと タヌ猫 ゴハン療法食を食む音に それが あんたの生命いのちの音だね
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我が息子 強い癖毛を 伸ばしつつ 唯一無二と 胸を張る彼
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