エビフライ定食待つひとときに天気予報聞く私の梅雨明け
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緑濃き朝の公園桃色の夾竹桃の花咲き初めり
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紫陽花って おひたし系のひびきあり 花というより野菜の雰囲気(私だけ?)
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庭隅にニラとネギ植え育ちおり夫亡き後は菜園返し
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辞めてった先輩がくれたエクセルに葛藤の跡 つぎはわたしだ
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荷車に新玉乗せて跳びはねてどこの誰をば泣かせるだろう
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紫陽花は色とりどりに咲き誇り、深き思いで散らず枯れゆく
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大きくて小玉西瓜こだますいか人頭ひとあたま薄づく色良し紫陽花の玉
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コーヒーは頑張るときも休むときも頭痛のときもいつでも味方
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東京の寓居のカーテン外してき風冴ゆるなり江戸川鉄橋
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緑濃くアジサイの葉に青ガエル気付かぬふりしてそっと立ち去る
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昨年の剪定違いか紫陽花の花少なくて葉ばかり繁る
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しぐるるや しぐるることに 物悲し 事の本質は 何処にあるのか
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もてなした笑顔の数々心地よき真夜中過ぎの吾の靴磨き
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鳥の鳴き声に癒しを感じてみたい 這いよる朝のせわしい調べ
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さえずりが怖いわたしは朝よりも静かな夜と癒着している
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「ありがとう」 魔法の言葉 しなやかに 穏やかなほど 心整う
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だれでもが飲んでいいはずだよね ちょっと気が引けているガストのスープ
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おとうさん押してとせがむ5歳児のお尻小さき愛しブランコ
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前をゆく若者 グリーンダカラ手に 熱中症予防 大事大事ね>ねこ母もグリーンダカラ派😸
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雨はこの耳元だけにしといてと 雨粒型のイヤリング着け
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梅雨だけど 傘を忘れたりしてみた キミが毎日持っているのを知っているから
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夏に着る服がないね と言ってみて 毎年同じ台詞か 今日は真夏日
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蝋燭の 灯りをそっと 包むよに 心の灯りを 灯しませんか
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赤い糸なんてなかった あなたとは 電源ケーブル インフラ工事
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花の色 死体が埋まる 場所を知る 噂は噂 噂は噂 
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店先にスイカが並ぶ 浮き立った気持ちがしぼむふたり暮らしよ
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パジャマからはみ出す腕が求めるはぬるい肌掛け六月の朝
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家族写真みたいに家族じゃない君と写真を撮って家族になった
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湖の 草花見つつ ゆっくりと 膝かばう新しいカメラおもちゃ持つきみ
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